小久保2軍監督も称賛! 大竹耕太郎が苦悩の1年経て6回零封好投「形できている」

ソフトバンク・大竹耕太郎【写真:福谷佑介】
ソフトバンク・大竹耕太郎【写真:福谷佑介】

今季の1軍登板はわずか2試合だけ「自分に自信がないからそうなる」

 ソフトバンクの大竹耕太郎投手が26日、宮崎県内で行われている秋季教育リーグ「第19回みやざきフェニックス・リーグ」の日本ハム戦で、6回無失点と好投した。散発4安打に封じ「今更ですけど、めちゃくちゃ感覚いいですね。コースにも投げられたし、前後も使えたので、自分はこうしていったらいいんじゃないか、というものが徐々に出来つつあるのかなと思います」と納得の表情を浮かべた。

 初回、阪神からトレードで加入したばかりの江越にヒットを許すも、盗塁失敗もあって3人で封じた。2回以降も安打は浴びたものの、体勢を崩してのものが多く、痛打はなし。テンポよく、四死球もなく6回までわずか4安打に封じて安定感ある投球を披露。課題とされていたストレートの最速も145キロ前後をマークし、三振も見逃し3つを含む7個奪った。

 この日の日本ハム打線は清宮や野村、今川、上川畑、万波と今季1軍が痛い目を見てきた面々が並んでいた。新庄剛志監督も視察に訪れる中で、相手打線を手玉に取った大竹耕に、小久保裕紀2軍監督も「ちょっとフェニックスの若い子相手じゃ物足りないんじゃないかなと思うぐらい。あの姿を変わらず続けていくことによって彼の道も開けてくるんじゃないですかね」と称賛した。

 今季はわずか2試合登板どまり。チームをコロナ禍が襲った6月27日のロッテ戦(東京D)で緊急先発したものの、4回4失点。7月7日の楽天戦では3回2失点で2連敗となり、その後は1軍のチャンスは巡ってこなかった。「急に来たチャンスを生かせない。上に上がって、焦ってしまうというか、やっぱり準備が足りていないし、自分に自信がないからそうなると思う。上に上がったときに背伸びしてしまうというか……。やっぱ気持ちの面で弱いなっていうのを感じた」。その後はファームでもがき続けてきた。

 1年間、苦しい日々を送ってきた大竹耕が手応えを掴んだ試合があった。10月2日のウエスタン・リーグの中日戦。シーズン最終戦で先発すると、わずか90球で4安打完封勝利を飾った。「その時ぐらいからちょっとこういうふうに体使ったらいいんじゃないかなっていうのが、分かってきた。和田(毅)さんが言ってることが、こういうことかみたいな感じで、今まで点でしかやれてこなかったことが繋がって線になってきた」。ようやく納得のいくボールが行くようになってきたという。

 この日の登板がフェニックス・リーグでの最終登板になる。「今ちょっとずつ形ができてきてるのかなと思って、今年結果がなかなか出せなかったですけど、来年に向けて最後、いい感覚で投げられたのは良かったかなと思います」。秋季キャンプは宮崎での1軍キャンプメンバーから漏れ、筑後でのキャンプを迎える予定。来季に向けて“逆襲の秋”にする。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)