「全力で投げる。それだけ」第4戦先発の和田毅が登板前日に語っていた覚悟

ソフトバンク・和田毅【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・和田毅【写真:藤浦一都】

「全力で投げるっていう言葉以外、浮かんでこない」

 ソフトバンクは15日、敵地・京セラドームでオリックスと「パーソル クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージの第4戦を戦う。前日の第3戦でようやく初勝利を挙げて日本シリーズ進出に望みをつないだ。引き続き負けられない一戦で、41歳のベテラン和田毅投手が先発マウンドに上がる。

 百戦錬磨のベテランは、キッパリとこう言い切った。「全力で投げるだけです。必ず勝たなきゃいけない。1つも負けられないので全力で投げるだけ。それだけです。調整云々とか関係ない。気持ちで向かっていくだけ。全力で投げるっていう言葉以外、浮かんでこない」。技術やコンディションでではなく、気持ちでぶつかっていくつもりだ。

 対するオリックスとは、今季相性は良くない。5試合に投げ、うち4試合で先発。0勝3敗、防御率5.03とパ・リーグ5球団の中で最も数字は悪い。警戒すべきは、特に上位打線。福田に9打数4安打の打率.444、宗に6打数3安打の打率.500、吉田正に7打数4安打の打率.571となっており、なんとかここを抑えたいところだ。

 和田自身は「1番から9番まで隙のないいい選手が揃っている。それを全部抑えるってなかなか難しいですけど、やっぱつながれないように。先頭を取るとか、無駄なフォアボールを与えないとか、当たり前のことなんですけどその当たり前のことがなかなか難しいと思うので、しっかりとそこをやっぱできるようにしたい」とプランを描く。

「まず自分がしっかり冷静になって、マウンドで自分の最大限のパフォーマンスを出すことが一番大事」。奇跡の逆転突破へ、負けは許されない。41歳のベテランがソフトバンクを2連勝に導く。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)