ソフトバンク、奇跡の逆転突破へ望み 千賀が7回途中無失点の好投で1勝3敗に

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:荒川祐史】

2連敗で崖っぷちに追い込まれたものの、3戦目でようやく勝利

■ソフトバンク 3ー0 オリックス(CSファイナル・14日・京セラドーム)

 ソフトバンクは14日、敵地・京セラドームで行われたオリックスとの「パーソル クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージ第3戦に3-0で勝ち、崖っぷちで踏みとどまった。初回に2点を先制すると、エースの千賀が7回途中無失点と好投。リリーフ陣もリードを守り抜き、アドバンテージを含めて1勝3敗と突破に望みを繋いだ。

 初回先頭の三森が二塁打で出塁すると、周東の犠打をオリックス先発の田嶋が一塁へ悪送球。ラッキーな形で先制点をもらうと、デスパイネが中前適時打を放って初回から2点を先行した。7回にはルーキーの野村勇が右翼スタンドへ貴重なソロ本塁打を放ちリードを広げた。

 先発の千賀はファーストステージ第1戦から中5日での先発だったが、圧巻の投球。2回から5回まで4イニング連続で3者凡退に打ち取った。6回には2死一塁で宗に右前安打を許したが、右翼の柳田が三塁へ好返球。進塁を狙った走者を刺して右腕を救った。

 千賀は7回先頭の中川圭に右前安打を浴びたところで緊急降板に。それでも2番手の嘉弥真、3番手の松本がこの回を凌ぐと、8回は藤井、9回はモイネロと勝利の方程式がリードを守り抜いて逃げ切った。3戦目にしてようやく白星を掴み、対戦成績を1勝3敗に。大逆転での日本シリーズ進出へ可能性を残した。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)