短期決戦の大一番も「いつもと変わらない」 柳田悠岐が前日に語ったこと

ソフトバンク・柳田悠岐【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・柳田悠岐【写真:藤浦一都】

藤本監督からも攻撃のキーマンに指名された柳田

 8日にソフトバンクの本拠地PayPayドームで「パーソル クライマックス パ」(CS)ファーストステージが始まる。リーグ2位からオリックスへの挑戦権を掴みにいくソフトバンクで期待がかかるのが、主砲の柳田悠岐外野手。藤本博史監督も前日7日の会見で「打つ方では柳田」とキーマンに指名していた。

 そんな柳田自身は決戦を直前に控えても泰然としていた。何度も経験しているクライマックスシリーズの舞台。それほど熱くなる様子も見せず「そんな変わらないです。いつもと変わらないです。集中してやるのが一番大事じゃないですかね」と淡々と語っていた。

 9月30日の楽天戦で負傷した首もかなり回復したようで、指揮官は「もう治っています。彼は天才ですから、すぐ治ります。痛みが取れてきて、今も状態いいと思いますよ」と語る。柳田自身も「ぼちぼちです。プレーはできるので大丈夫です」とプレーに支障はないよう。試合前日の練習では、柵越えを何発も放っていた。

 10月2日のロッテ戦前の円陣ではチームメートに向けて「3時間死ぬ気でやろう! ダメやったら全部俺のせいで! 俺が責任とってこんなん(キャプテンマーク)破り捨てる! 俺のせいにしろ! 死ぬ気で行くぞ!」と“魂の声出し”でファンの反響を呼んだ。今となっては「思ったことを言っただけ」と振り返るが、熱い思いを胸に秘めているのは間違いないだろう。

 キャプテンとして迎える短期決戦。シーズンでは若手の奮闘も目立ち「若い選手たくさん頑張っていたので、そういう若い選手に僕らも勢いづけさせてもらっているので感謝しています」と柳田は言う。CS突破、そして日本一へ。キャプテンがバットで、プレーでチームを引っ張っていく。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)