まさかのV逸で周東佑京の胸から消えぬ悔しさ CSに向けた覚悟「全てを出し切りたい」

練習で汗を流すソフトバンク・周東佑京【写真:藤浦一都】
練習で汗を流すソフトバンク・周東佑京【写真:藤浦一都】

2日間のオフは実家に戻ってリフレッシュ「身近にこれだけ応援してくれる人がいる」

 ソフトバンクは5日、8日から始まる「パーソル クライマックスシリーズ パ」ファーストステージに向けて本拠地PayPayドームで全体練習を行った。練習後には、11月に強化試合に向けた野球日本代表「侍ジャパン」に選ばれた周東佑京内野手が報道陣に対応した。

 V逸の悔しさを胸に本拠地で再始動したソフトバンク。最終戦を終え、野手陣は移動を含めて2日間の休日となった。周東は「親に子どもの顔を見せていなかったので実家に帰ってリフレッシュしました」と、パパの顔をのぞかせた。兄弟を含めて家族だんらんの時間を過ごし「身近にこれだけ応援してくれる人がいる。期待に応えたい」という気持ちを強くした。

 一方で優勝へのマジックナンバーを「1」にしながら、最後の2試合で連敗し、優勝を逃した悔しさは消えることはない。「最後の最後の一番大事な時に塁にも出られず、エラーもした。『自分が塁に出て得点に絡むことができていれば』とか『あそこでゲッツーを取っていれば、あの場面(6回)で(逆転本塁打の)山口選手に(打席が)回らなかったんじゃないか』とか、いろいろ考えた」と溢した。

 この日の練習前には、ドームに挨拶に訪れていた松田宣浩内野手と会って言葉を交わしたという周東。「松田さんみたいにはできないけど、どんな時でも元気を出せるようにやらなきゃいけないなと思う。泣いても笑っても最後。しっかり自分のすべてを出し切りたい。西武とオリックスには負けっぱなしなので、最後はしっかり勝ちきりたい」と力強く語った。

 周東は11月に行われる「侍ジャパンシリーズ2022」のメンバーにも選出。2019年の「プレミア12」以来、3年ぶりとなる代表入りに「うれしいです」と笑顔を見せる。今回の背番号は4。「イメージは全然ないです。ただ空いていたので、今後着けることがないだろうなと思って『4』にしました。求められるのは足だと思うので、まずはしっかりそこで存在感を出したい」と、栗山ジャパンでも韋駄天ぶりを発揮する意気込みを示した。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)