大熱戦制して「今年1番しんどかったですね」 藤本監督の試合後の一問一答全文

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】

佐々木朗をなかなか崩せず「得点圏いってもなかなか打たせてくれない」

■ソフトバンク 2ー1 ロッテ(26日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは26日、本拠地PayPayドームでロッテに2-1で競り勝ち、優勝へのマジックを「4」に減らした。1-1の同点で迎えた8回1死一、二塁のチャンスで、選手会長の今宮健太内野手が中前へ値千金の勝ち越し適時打。先発の東浜巨投手ら投手陣もロッテの反撃を1点に食い止めて3連勝とし、クライマックスシリーズ進出も決めた。

 試合後の藤本博史監督の一問一答全文は以下の通り。

――勝ってスピーチ。
「1番いい展開でしたね。しんどかったですね、今日の試合は」

――佐々木朗希投手をなかなか崩せなかった。
「やっぱりいいピッチャーですから、そう簡単には連打が続くわけじゃないし、得点圏行ってもなかなか打たせてくれないし。でも、6回で100球近く投げさせて、代わりっぱなで得点できたってのが、これも1つの手かなと。来年も当然当たるでしょうし、今年はあと1試合あるけど、どうなるかわからないけど、中5日だからおそらくないかなと思うんですけど、ただ本当にいいピッチャーはなかなか連打が続かないっていうところで、何か工夫、仕掛けるっていうところは考えなきゃいけないのかなと思いますね」

――三森選手の走りで1点をもぎ取った。
「そうですね、それも1つの手ですよね。今度投げる時は直ってるかもわかんないけどね」

――三盗は事前に何か作戦があった。
「もうどんどん、どんどん足でかき回すしかないし、なかなかヒットが続くわけじゃないからですね。三森はバントは失敗したけど、そのあと良くカバーして、三塁まで行きましたからね。ホームまで帰ってきた。ああいうのも1つの手です」

――8回の今宮選手。
「よく打ってくれましたね、あそこでね。詰まっていたけど、やっぱ気持ちで、魂込めていってくれたんじゃないですか。選手会長ですから」

――佐々木朗希選手から勝った。
「1番しんどかったですね、今年1番しんどかった。なかなか点が取れないというね、ランナーは出るけど、結局、ヒットのランナーじゃないですからね。フォアボールとか、エラーのランナー出して得点圏進めるけど、なかなか点が取れない。やっぱりいいピッチャーだなというのは、つくづく感じました」

――勢いの出るような勝利。
「今日、佐々木朗希君に勝ったというのは、勢い出ると思いますよ。明日、移動ゲームでしんどいですけどね、もうそんなこと言ってられないし、残り5試合しかないわけですから。もう全身全霊で頑張っていきたいと思います」

――東浜投手もすごく粘って投げた。
「初回から飛ばしてくれていたんでね、もう5回ぐらいで代えようという話が出ていたんですよね。6回でヒットが出たら、安田のところで嘉弥真を行こうというのはもうハナから決めていたんで。もう7回松本、8回藤井、9回モイネロというのを決めとったし。ただね、あのまま同点だったら、藤井はひょっとしたら2イニングいってくれていたかもわかんない」

――藤井投手は準備していた。
「打順の都合でね。やっぱり次が1、2、3番で一番ロッテの嫌らしい打順なんで、そこでモイネロをいこうかっていう話も出たんで。同点だったら、藤井に跨ぎでいってもらっていたかもわかんないですね」

――投球内容も3人でビシッと。
「いいですね、コントロールもそんな心配ないですね。今一番、安定感がありますね」

――今後も2イニング行かせるってことは。
「ほぼないですよ。もうこの5試合、負けられないからですね。あそこは球数少なかったらいってもらおうと。あそこで20球近く投げていたら、いかせていない。そういう考えで。当然3連投もやむなしとは言ってますけど、考えてないんでね。2連投したら休ませるっていうのは、頭にあるんで。ベンチに入ってる以上、延長になったときに行かなくちゃいけないかなということもあるよ、ということで。できるだけ2連投で止めたいと思っています」

――ここからビジター5試合です。
「しんどいけど、頑張ります」

――池永さんが亡くなった。
「ネットで見たんですけど、僕ずっと解説してるときはゴルフとか、月に1回、必ず行っていたんでね。店やってる時も1週間に5回ぐらい来てくれていたんだよね。ものすごいかわいがってもらった大先輩なんで、ちょっとびっくりしてるんですけどね。お通夜とかお葬式とかそういうのがまだわかんない。何も聞いてないんで。本当寂しいですよね」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)