「マウンドでの自信感じる」プロ初完封の板東絶賛 藤本監督の試合後の一問一答全文

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】

現役最後の打席で内野安打の明石に万感「ジーンときました」

■ソフトバンク 6ー0 ロッテ(24日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは24日、本拠地PayPayドームでロッテに6-0で快勝した。初回に三森大貴内野手の初球先頭打者本塁打で先制すると、2回に柳田悠岐外野手の適時打で加点。4回には中村晃外野手が3ランを放った。序盤に奪ったリードを先発の板東湧梧投手がプロ初完封の好投で守り抜き、明石健志内野手の引退試合を白星で飾った。この勝利で優勝へのマジックを自力で1つ減らし「6」とした。

 試合後の藤本博史監督の一問一答全文は以下の通り。

――序盤からしっかり得点。
「1回、2回は満塁で残塁が6つあったんでどうなるかと思ったんですけど、その後は、何とかタイムリーも出て残塁も少なくなんとか得点できました」

――中村晃選手のホームランも非常に大きい。
「本当、一番大きかったんじゃないかなと思います」

――板東投手がプロ初完封。
「8回でいいところで終わろうかなと思ったんですけど、初の完封ですからね。本人も行きたいということで行ってくれと。中継ぎ陣もしっかり休ませたので、良かったと思います」

――イニングの先頭バッターをほとんど抑えていた。
「そうですね。本当テンポもよく投げてくれたと思います」

――明石選手の引退試合。最後の打席はどういう思いで見ていた。
「いや、もう試合前に柳田とかみんなに、明石が出るまでにたくさん得点しておいてくれよと言っていたら、本当にしてくれたんでね。本当、出しやすかったです。明石には最後打ってくれと思ったら、ピッチャー強襲の明石らしいヒットが出て、本当に良かったと思います」

――何か思いを感じる打席でした。
「そうですね、僕もバッティングコーチの時からずっとやってきてるんで、勝負強い打撃とかというのはずっと見てきたんで、最後に見せてくれて本当に良かったと思います」

――明石選手に餞の勝利になりました。
「もう、あとは全部勝つつもりで行くしかないんで。もう目の前の1勝というところを考えてやっていきたいと思います」

――明日はエース千賀投手。
「打線が今日ぐらい活発に行ってくれれば、千賀ですから、勝ちがが見えてくると思います」

(ペン記者囲み)
――投打が噛み合った快勝。
「1回、2回はまた満塁になって、点が取れなかったからまたかなと思ったけど、その後、柳田が2点目のタイムリー打ってくれて、晃のホームランっていう形で、本当良い流れになったかなと思います」

――中村晃選手のホームランは本当に大きかった。
「敬遠されたあとですからね」

――板東投手は初回のゲッツーが大きかった。
「あれで乗っていけたんじゃないかなと思うし、元々ね、前回も1人で投げてくれたわけですから、体力は十分にあると思うんですけどね。初完封ということで、9回はちょっと力が入ったのかなと思いますけど、なんとか頑張ってくれて良かったと思います」

――2試合続けての完投。この時期に中継ぎを休ませた。
「ありがたいですよね。もう中継ぎはもうほとんど、疲労がピーク近くにきているんでね。その辺は本当に今日1人で投げてくれたのは大きいと思うし、これから先も、また板東っていうのは体力あるっていうところでね、長いイニングも計算できるんじゃないかなと思いますね」

――自信がついている。
「どんどん、どんどんマウンドでの自信っていうのが見てて感じますよね。まず一番最初は、楽天戦で初回に4点取って、その後に7点取れたかな。その後、また2回からずっと投げ続けてくれたんですよね。それぐらいから、どんどんゲームを作ってくれるかなという。あの時はあの1イニングは何が何だか分からなかったという1イニングだったらしいから、そういうのを経験して、こうやって大きくなってきたのかなとは思います」

――もともと先発向きと。
「一応、先発候補に入っていたけど、なかなか開幕からは先発することはなかったんですけど、怪我人とかいろいろ出てきて、そういうところが巡ってきて、板東らしいピッチング、先発としていけるんじゃないかっていうところを見せてくれてるんで、ローテーションにはまってきてくれるんじゃないかなと思います」

――最後、明石選手にはどんな言葉を。
「19年間、お疲れさんということですね。彼とはバッティングコーチの時に喧嘩もしたし、いろいろね、僕らは立場上、言わなくちゃいけないところがあるんでね、そういうところでぶつかったこともあったし、やっぱり2人で喜んだこともあったし、ご飯を食べに行ったこともあるし、というところで19年間お疲れさっていうね。一緒にやった頃を考えながら、なんかジーンときましたね」

――芯の強い選手だった。
「本人はもう1本、筋が通ってるっていうか、自分のスタイルっていうのはもう決まってるんで。ちょっと偏屈なところもありますけど、その辺はうまくコーチと選手という形でできたんじゃないかなと。今日の引退セレモニーは『喋れなかった。すいません』って謝っていたけど、『いや、よかったよ』と」

――最後はバク宙を。
「元気ですね、まだ。もうちょっと行けそう」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)