大関友久が1軍に復帰、気になる起用法は? 藤本監督の試合前の一問一答全文

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】

甲斐の打撃面についても言及「残り8試合でどうのこうの言ってる場合じゃない」

■ソフトバンク ー ロッテ(24日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは24日、本拠地PayPayドームでロッテと対戦する。マジックを「7」としているものの、23日の同戦では痛恨の逆転負けで足踏み。この日は仕切り直しの一戦となる。精巣がんの手術で離脱していた大関友久投手がこの日1軍に復帰。藤本博史監督は復帰した左腕の起用法などについて言及した。

 試合前の藤本監督の一問一答は以下の通り。

――大関投手が1軍に合流している。
「登録される予定です」

――ファームでも安定した投球をしていた。
「先発は今年はおそらく(ない)ね。CS行ったら分からないけど、今のところペナントレース中はないと思うけど、ちょっと左が嘉弥真1人しかいないし、左バッターが多いっていうのは楽天もそうだし、ここ(ロッテ)もそうだし、そういうところで投げられたらいいんじゃないかなと思う」

――手術明けですが、すごく元気のようだ。
「最初の方はね、投げた次の日はちょっと張りがあるとかがあった。3軍で投げた次の日はどうもなかったけど、2軍で投げた次の日はちょっと張りがあるとか、疲れが出るというのはあったけど、これもだいぶ解消してるらしいから、というところで上げました」

――起用は競ったところで?
「2軍でも普通に投げられているっていうんでね。高村コーチからも、ピッチングコーチで話し合った中で、笠谷とか左ピッチャーがいる中で、笠谷よりもいいですよ、ということを聞いてるんで。そこはもう接戦っていうところでも中継ぎで行こうかなとは思っている」

――いつ戻れるかわからないという状況だった。
「よく戻ってこれたよね。今年は無理かなと思っていたけど、本当に間に合ってよかったなと思います」

――大関投手が入って誰が外れる?
「あとで分かることです」

――モイネロ投手とコミュニケーションを取ったりは。
「昨日から会ってないけど、大丈夫でしょう。人間だから、当然ミスもあるし、信頼して送ってるんだから、そこでやられたら僕の責任だから。モイネロが打たれたから9回を8回に、とか、逆に藤井を9回行ったら藤井が疲れるよ。それぐらい9回って大変なところ」

「森が4年、5年ってずっとやっとったけど、やっぱそれだけプレッシャーかかるところ。当然やられるときもあれば、いいピッチングをしてくれているわけだから、そこを残り8試合で藤井を9回にとか考える余地もない。モイネロに任せているんで、モイネロでやられたらこっちの責任なんで。モイネロはマウンドで自分のパフォーマンスをやってくれたらいいだけです」

――こういう状況だとベンチも痺れる。
「打席で昨日でも、もう1本もう1本というところがなかなか出なかったというのも、もう負けられないっていうプレッシャーがあるのかなっていうのを感じますね。もうこちらとしては得点圏にランナーを進めることしか考えられないからね。エンドランもなかなかこれは難しいしね。ここは何とか今日も得点圏に進めて1本、選手の1本、タイムリーを待つだけですね」

――甲斐選手はチャンスで何度かあった。
「打撃は、もうそれは変わってもらわないと困るけどさ、今年に限っては残り8試合でどうのこうの言ってる場合じゃない。もう8試合やるしかないわけだから、思い切ってやってくれと。王会長も付きっきりでいろいろ教えてくれてるけど、もう打席に立ってあれこれ考えても、もう1割8分やからとか、3割打ってるから、関係ない。打席に立ったら、もう1打席1打席、本当いつも言うように魂込めて、もう8試合しかないんや、こういう接戦の中で野球ができているっていうのを、楽しむのは難しいかもわからないけど、それぐらいの気持ちやってくれた方がいいんじゃないかなと思います」

――松田選手がいない中でベンチの雰囲気はどうですか。
「雰囲気いいですよ。若い選手がみんな声出してくれてね。昨日、柳田なんか打った瞬間、すごくいい雰囲気だったし。1点ビハインドでも『よし!行くぞ!』くらいの気持ちのベンチのムードは出てますよ。なんか負けていたら、みんな雰囲気悪いように、声が出てないんじゃないかって言うけど、全然声は出ていますよ」

――板東投手への期待は。
「もうゲームを作ってくれることだけ考えてくれたらいいです。警戒選手は警戒選手で、しっかりと警戒して、自分でできるパフォーマンスを出してくれたらいいんじゃないかなと思います」

――リリーフ陣は本当に疲労が溜まっている。
「松本が一番、疲労が溜まってるところ。3連投した後ですから、昨日はできるだけ投げさせたくなかったんですよね。うまいこと7回裏に柳田が逆転ホームラン打ってくれて、8回藤井、9回モイネロってうまくハマったんですよね。そこは相手もいることですから、当然、人間だしミスもあって、10回になったら松本になってしまいますよね。本当は投げさせたくなかったんです昨日は」

――それだけに板東投手にはできるだけ長いイニングを。
「できるだけ長いイニングを投げてくれたら最高ですけど、残り8試合ですからね。松本はもう本当、点差がね。1点、2点とかだったら行ってもらうかもわからんけど、ビハインドとか同点だったら使わないかもしれない」

――逆に競っていたら勝ちパターンでどんどん行く。
「7、8、9回は行きます。うちの場合7回松本、8回藤井、9回モイネロって決まってるんで、1点から3点ぐらいの間だったら、その3人は使います」

――今日は明石選手の引退試合です。
「明石には気持ちよく打席に立てるようにね。その前に何とかいい形にしておきたいですね。プレッシャーがかかるところだと本人に気の毒だからね。最後は明石にいいところで打席に立って、終わってもらいたいです」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)