「負けないように戦い抜きたい」 三森大貴がコロナ離脱中に後輩たちから受けた刺激

ソフトバンク・三森大貴【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・三森大貴【写真:藤浦一都】

楽天戦の4回に貴重な2点適時三塁打を放った

■ソフトバンク 4ー2 楽天(6日・PayPayドーム)

 6日に本拠地PayPayドームで行われた楽天戦。4回にリードを広げる貴重な2点適時三塁打を放ったのがソフトバンクの三森大貴内野手だった。コロナ陽性による離脱から9月1日に復帰。4日までの4試合は1番を務めて18打数2安打と波に乗れていなかったものの、この日は周東佑京内野手の復帰によって「2番・二塁」でスタメン出場し、しっかりと結果を残した。

 1点リードの4回のチャンスだった。1死一、三塁から周東の投ゴロで三塁走者のグラシアルが本塁憤死。嫌な雰囲気も漂う中、2死一、二塁から楽天の先発・瀧中瞭太の初球のカーブを弾き返した。「狙っていたわけではなく、身体が反応してくれました。前の打席でもカーブを見ていたので、狙っていない中でもタイミングを合わせることができたかなと思います」。打球はセンターの頭上を越え、2人の走者が次々にホームに生還した。

 4日の西武戦ではノーヒットに終わり、一塁の守備では適時失策もあった。チームは首位攻防戦3連戦を逃し、三森自身も責任を感じていた。それだけに「1試合1試合が大事な時期ですし、1打席でいい結果を出せるようにやっていかないといけない。今日は一発で仕留めることができて良かったです」とホッとした表情を見せていた。

 新型コロナウイルスの陽性判定でチームを離れている間、野村大樹や増田珠といった若い内野手が活躍を見せた。三森は「僕よりも若い選手の活躍に刺激を受けましたし、自分自身も負けないように最後まで戦い抜きたい。チームのためにみんながやってくれたことが今の順位だと思うので、僕自身も強い気持ちを持ちながら毎日やっていければ」と、若手選手に受けた刺激を結果に変えていくつもりだ。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)