7回2失点の板東湧梧は「最高の出来」 藤本監督の試合後の一問一答全文

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】

「今宮のホームランで『よし行くぞ』っていう形にベンチもなった」

■ソフトバンク 5ー2 西武(3日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは3日、本拠地PayPayドームで西武と戦い、5-2で2連勝を飾った。初回に先制されたものの、今宮、デスパイネの本塁打などで試合をひっくり返すと、先発の板東が自己最長の7回を投げて4安打2失点と好投。首位攻防戦での勝ち越しに成功し、西武に1ゲーム差をつけた。

 試合後の藤本監督の一問一答全文は以下の通り。

――板東投手は今日は素晴らしいピッチング。
「前回、楽天戦で初回に7点取られてね、でもそのあとしっかりと抑えられたんで、球自体はいい球、強い球が投げられていた。あとは気持ちの問題だと思うんで、今日は思い切っていきますということで、いいピッチングしてくれました」

――継投も完璧でした。
「そうですね。昨日も藤井、モイネロと投げてるんでね、どっちか1人は明日にとっておきたいなっていうのがあったんでね。モイネロ1人使うだけで済んだので良かったと思います」

――今宮選手が効果的なホームラン。
「最初に1点取られて、今宮のホームランで『よし行くぞ』っていう形にベンチもなったんですごく盛り上がってました」

――デスパイネ選手のホームランが勇気を与えてくれましたね。
「そうですね、板東はもうそれ以降本当にいいピッチングしてくれたし、リズムも良かったし、最高の出来じゃないですかね」

――デスパイネ選手が非常に良い状態でよく走っている。
「もう当然良い影響を与えてくれていますし、ちょっとね、足の方に疲れが出てるんで途中交代しましたけど、明日も大丈夫なんで、明日も頑張ってくれると思います」

――中村晃選手、川瀬選手も戻ってきました。
「今まで、コロナ陽性者が出たときは若手がほとんどで、若い選手が頑張ってくれたんですけど、主力が帰ってきて、ちょうど主力と若手が混じって、良い形で戦えるんじゃないかなと思います」

――大事な首位攻防3連戦勝ち越し。
「もう明日千賀なんで何とか3連勝したいと思います」

(ペン記者囲み)
――打者は積極的に。
「いつも言うようにカウントで、やっぱり追い込まれたら率は悪くなるんで、そういう積極性も良かったと思う。ピッチャーによって、球数を投げさせたいピッチャーと、早くどんどんどんどん積極的に打っていかないと打てないピッチャーというのは、それはピッチャーによって違うと思うんでね。與座の場合は抑えられたり、打ったりっていう形なんですけど、打ってるときってやっぱり積極的に打ってるかなというデータが出ていたんでね。そういうのがしっかりできたんじゃないかなと思います」

――甲斐選手とグラシアル選手にも安打。
「甲斐もね、ちょっといろいろバッティングに悩んでいたんですけど、もうピッチャーに打ち返す、それだけでいいよって。もうそれ以上いろいろ考えてもね、3割元々打つバッターじゃないんで。もうボールにぶつける気持ちでいったらどうだって。今日ちょっと少し話しさせてもらったんですけどね。それがすぐ、最後のあたりなんかすごいいい当たりだったしね、振り上げてないしね、良かったんじゃないかなと。あれで本人も自信がついたら、明日に繋がっていくんじゃないかなと思います」

――デスパイネ選手がいいところで打ってくれた。
「ここずっと調子いいんですね。與座からは今年、全然打ってなかったんですけど、しっかりとあそこのホームランってのは効きましたよね」

――新4番、5番コンビ。
「いやいや今宮の5番というのは、今、5番打つ人がいないから、今宮を入れているだけで、やっぱり2番とかに置きたいですよね、本当はね」

――板東投手は最高の出来。
「もうゾーンの中で勝負できてるっていうのがやっぱり一番で、先頭バッターを1回フォアボールで出したけど、ファウルで粘られてのフォアボールだったし。しっかりゾーンで勝負できてるんじゃないかな。甲斐のリードも良かったですよ。今日は本当インコースをよく攻めてくれてね。山川なんかでも、しっかりと足を動かして、少しずつズレてきてるんじゃないかなというのは感じましたね」

――板東投手が投げ分けられるから内を攻められる部分もある?
「当然ね、甲斐がインコースに構えても、インコースに来ないピッチャーもいますからね。そこはコントロールのいい板東だからできたっていうところもあるんじゃないですかね。それでも、続けていいと思うんですよ。投げられなかったら、投げられるように練習すればいいことだし」

――松本投手はああいう何でも屋的な。
「もうジョーカーですから。ちょっと3日、4日ね、体調不良で休んでいたんで、体調は十分だということで。普通だったら頭から行かせたかったんですけど、嘉弥真が状態いいしね、左が続くんで、嘉弥真で2人いって、松本っていうところも決めていた」

――周東選手、牧原大選手、柳町選手が2軍で復帰。
「まだ検討中です。ちょっとシミュレーションやって、空いているポジションというので中村晃、川瀬っていうのは呼んだけど、外野のポジションと言うたら、1つしか空いてないんでね。いや、空いてないですよね。谷川原も今日エンドラン2つ決めてくれましたからね。そこはいろいろと検討して、早期には上がってくると思いますけどね」

――今日、野村大選手が抹消に。
「頑張っていたんですけど、やっぱシミュレーションした中で、ファーストがダブついてしまうんですよね。(中村)晃が来るとなったら、増田、野村大、松田っていうところがダブついてきて、ここ最近で言うたら1番、内容的にはそんなに悪くなかったんですけど、打ってないのが野村大かな、と。.071だったからですね。でも、野村大の場合はまたどっかで、状態悪くないんですけど、良いってなったときにもう1回呼んで、代打で使いたいなというのはあります」

――西武戦に勝ち越し。
「選手たちがしっかりやってくれているってことでしょうね。もう全員で戦おう、チーム一丸となってやろうということを本当、選手もみんな使ってますけど、ベンチもすごい声出てるし、そういうところがいいんじゃないかなと思いますね。勝てば、明るいですよ」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)