「昨日のガルビスはサインミス」藤本監督の試合前の一問一答全文

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】

柳田は2日に1軍復帰の可能性、中村晃らは2軍の神戸遠征へ

 ソフトバンクは1日、本拠地PayPayドームでロッテと戦う。2連敗で迎える一戦では三森大貴内野手、松本裕樹投手が1軍に復帰。ウエスタン・リーグの阪神戦では柳田悠岐外野手が実戦復帰し、2日から1軍に復帰する見込みに。試合前の藤本博史監督の一問一答は以下の通り。

――三森選手が合流。
「若い選手の状態もある程度、研究されたら、なかなか結果も出てできてないんでね。コロナ陽性者がほぼもう合流、全員合流したのかな。ちょっと早くなるかわからんけど、徐々に上げていかないと、28試合しかないんで。柳田も今日DHで出て、3三振だけど、試合出られてバット振れているっていうことで、経験値もあるし、早めの合流も考えられますよね。あとでみんなで相談しますけど」

――早ければ次のカードで?
「かもわからないし、もうちょっと出てもらうかもしれないし。彼の場合は4三振しても、次の日にヒット打つタイプだから、彼の経験値で明日から呼ぶかもわかんないし、もうちょっと出てもらうかも。もうちょっとって言っても、雨模様なんだよね。そこで伸ばして伸ばしてってしてたら試合数も少ないしさ。それだったらね、こっちで状態を上げるっていう形でもできるのかな」

――下ではDHの出場でした。
「コロナで2日間しか練習してないのに、いきなり守れんでしょう」

――1軍ではDHはない?
「考えてないですよ。守ってもらいます。フルにはいけないでしょうけど、徐々に上げていくとかね。例えば、打順は3番ぐらいで3打席ぐらいで交代するとか、体調次第だけどね」

――ファームで1試合ぐらいは守りに就いてから?
「それが1番ベストだけど、神戸に行って、雨で試合ができなかったっていうのが、こっちにしたら1番マイナスなんで。そこで試合ができるんだったらいいけど、ちょっと天気予報が悪いからね。今日1日でもDHでできて良かった。守備どうのこうのじゃないからね。やっぱ打ってもらわなくちゃいけないバッターだから。今日3三振だけど、バットは振れているなと、あとは体調面どうかなっていうところだけですね。そこを確認して、また考えるということですね」

――中村晃選手や周東選手、牧原大選手あたりは。
「昨日から合流しているからね。リハビリで練習して、ランニングしたらハアハア言うとったというから、その辺の体力面よね。柳田はわかんない。まだ今から相談です。あとのメンバーは神戸に行ってもらいます」

――残り試合の話もありましたけど、今日から9月。
「昨日も走塁ミスたくさんあったけど、走塁ミスっていうのは、サインミスじゃないから。昨日のガルビスはサインミス。エンドランなんかサイン出てないから。エンドランだと思って走ってるから。そういうミスはもう9月入って、残り28試合でやってもらったら困ることですよね」

――ガルビス選手はエンドランだと思って。
「本人がそう言ってましたよ。そんなことあり得ない。ここにきてサインミスなんてやってたら、チームとして野球ができないわけで。本人ともなんで走ったんや、という話もしてるし、そこでサインミスですと。そういうミスをなくしていかないと、走ってアウトってね」

「今宮が自分より左側だから走ってアウトになったところはランダンで何とか頑張ってくれたら、勇がセカンド行けたとか、そういうのもあったんでしょうけどね。ミスは付き物ですけど、サインミスだけはやめてもらいたいなっていうのは当然ね。こっちもチームとして動いてるわけですからね」

――改めて大事にしてもらいたいことは。
「もう本当できることを当たり前にやることですよね。ミスは絶対に付き物ですけど、できることはしっかりやってもらいたい。特にここ1番でのサインミスが1番痛いわけだから、そういうことだけは無くしていってもらいたいですよね。もう1回、コーチにもお願いしてね、サインの確認、そういうことは」

「例えばエンドランでフライ上げてしまったとかね、それは全部こっちの責任じゃないですか。そこのボールでエンドラン出した僕の責任ですけど。エンドランというのはランナーを進めるチームバッティング、バントもランナー進めるチームバッティング、右打ちもランナー進めるチームバッティング、やっぱりそれが当たり前にできて、強いチームじゃないかなと思うし、ウチはチームバッティング、ちょっと下手すぎるよね」

「本当にこの1年でいい課題ができたんじゃないかな。今までみたいに打って、打って点を取れるチームじゃなくなってるわけですから。いつも言うけど、松中や井口、城島、小久保がいるときの打線とは違いますよね。放っておいても点入りますよね。9番の鳥越が打ったら何点入るかわからんぐらいになってるわけだから。それが今のチームとはまたちょっと変わってきてるんでね」

「やっぱり適材適所、この選手はバント、右打ち、エンドランがうまくならないといけないとか。デスパイネにバントやエンドラン、右打ちをうまくなってくれっていうわけじゃない。やっぱりアマチュアからプロに入ってくる選手は大体、4番を打ってるバッターが多いわけで、アマチュア時代にバントとかエンドランとか右打ちとかやっていないんですよ。でも、プロに入って、みんなやるわけですよ。そういうことをやっぱりできていかないと、やっぱり1軍でレギュラーとるのは難しい」

「9月に入ってどういう戦い方しますかって言いましたけど、やっぱり若い選手はそういうことをしっかりできる、そこで信頼関係ができるわけですから、それがなかなかできなかったら、やっぱり外そうかとなってきますんで。その辺が一番大事なとこじゃないかなと。本当9月入って、小さなミスっていうのは、僕はチームバッティングをしっかりできるというのが大事になってくるんじゃないかなと思います」

――松本投手の状態は。
「もうほぼ大丈夫だということで普段通りのポジションに入ってもらいます」

――僅差のビハインドでもいい投手から使っていく?
「もう連戦ですからね。何連投もしなきゃいけなくなる。勝っていたらずっと投げないといけなくなる。そこはやっぱりね、できるだけ3連投させないような、3連投やむなしっていうところでやっていきたい」

――三森選手が上がってきて野村勇選手、ガルビス選手の併用はまた選択肢に入ってくる。
「調子のいいもんを使いますよ」

――三森選手にはどういった役割を。
「1番でセカンドで使いますよ。役割もなにも、三森は出たら、ランナーで走ってもらわないとどうしようもない。今のいるメンバーで走れるのは(野村)勇だけですからね。足で掻き回すとか、相手にプレッシャーをかけるのはランナー出て走るっていうことが、やっぱ1番相手はプレッシャーじゃないですか。三森や周東や牧原(大)、その辺が来たら、やっぱり相手は塁に出したくないっていうのは、より一層強くなるんじゃないですか」

――今日の先発はレイ投手。
「ゲームはしっかり作ってくれてるんでね。自分のピッチングしてくれたらいいと思います」

――交代のタイミングは。
「それは難しいですね。大体6回ぐらいで、ちょっと球が高くなってくるんで、5回6回でね。何とか100球ぐらいをメドに投げてくれたら、あとはもう松本、藤井、モイネロの3人で、そこに嘉弥真が挟まってという形でいければいいかなと思います。向こうも8回、9回のピッチャーは脅威なんで。なかなか点取れるピッチャーじゃないんで、もう先行して1点でも多く追加点追加点って取っていかないと、向こうに有利な形で8回、9回になったらちょっとしんどいんで。その辺はちょっと考えていきたいと思います」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)