「状態的には1番いい」小久保2軍監督も太鼓判 増田珠が1軍合流前に語っていた胸中

ソフトバンク・増田珠【写真:福谷佑介】
ソフトバンク・増田珠【写真:福谷佑介】

7月の1軍期間で「1球で仕留めるんだっていう気持ちは強くなった」

 ソフトバンクの増田珠内野手が21日、ジュリスベル・グラシアル内野手、森唯斗投手と共に1軍に合流した。この日出場選手登録される見込み。チーム内で新型コロナウイルスの陽性者が再拡大している緊急事態で、離脱者の穴を埋める存在として期待が集まる。

 20日にタマスタ筑後で行われたウエスタン・リーグでは、東や山崎颯、小木田と1軍経験ある投手を相手にチームは4安打と沈黙。その中で増田はただ1人、マルチ安打を放ち、4試合連続安打をマークした。「状態的には増田が1番いい」と小久保裕紀2軍監督から太鼓判を押されていた。

 増田は7月17日のロッテ戦で今季1軍初昇格すると、即スタメン起用され、第2打席ではプロ初本塁打を放った。ただ、2試合連続でスタメン起用された同18日の同戦は3打数無安打。同22日には出場選手登録を抹消され「前回が期間としては短かったので、もっと1試合1試合で活躍し続けて、ずっと残れるような選手になっていきたいっていうのは強く感じました」という。

 1軍で痛感した課題を、ファーム降格となってからも実践してきた。「もっと1球の大事さというか、1球で仕留めるんだっていう気持ちは強くなったかなと思ってます」。ハイレベルな1軍の投手では、甘い球は1打席に1球あるかどうか。その球を一振りで仕留められなければ、打者は不利になる。いかに1球で仕留めるか。それを意識して2軍でも打席に立った。

 今季2度目の1軍昇格に向けて気持ちを昂らせる。「今と変わらず、1打席の1球をしっかりと仕留めるような集中力を持って打席に入りたいなと思います」。尊敬する松田宣浩内野手と同様に“熱いプレー”も持ち味の増田。離脱者が続発する緊急事態で救世主としての活躍を期待したい。

(取材・米多祐樹 / Yuki Yoneda)