「期待以上ですね」板東を絶賛、交代のタイミングは? 藤本監督の試合後の一問一答全文

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】

今後の先発起用も示唆「今日ぐらいのピッチングをしてくれたら」

 ソフトバンクは19日、本拠地PayPayドームでの日本ハム戦に7-2で勝利した。3回に柳田悠岐外野手の2点適時打で先制すると、今季初先発となった板東湧梧投手が6回途中まで1安打無失点に抑える好投を見せて740日ぶりの白星をあげた。柳田は4打数4安打2打点の活躍。投打の主役を大絶賛だった試合後の藤本博史監督の一問一答全文は以下の通り。

――今日は何と言っても板東投手。
「そうですね、5回ぐらいまでいってくれたらもう十分だと思っていたんですけどね、まだそれ以上行けそうな感じがあったんですけど。今年初先発ということでだいぶ疲れもあるみたいだったんで、5回終わって、右バッターの2人だけ行こうかっていうところで、きっちり抑えてくれたのでいいゲームができたと思います」

――3回までパーフェクト。
「そんなコントロールが乱れるタイプじゃないんで、ゾーンの中で勝負できるピッチャーだと思うんで、その中でもしっかり今日は投げてくれたんじゃないかなと思います」

――期待通り、期待以上、いかがでしょうか。
「期待以上ですね。もう今日はもう全員で行こうという形でやっていたんで、中継ぎをずっと用意していたんでね。それを5回以上投げてくれたってことは期待以上ですね」

――交代のタイミングですが、もう少し見たいなとも。
「ただね、初先発ですからね、今年ね。2年ぶりの先発ということで、プレッシャーもあっただろうし、疲れも当然あったと思うんで。ピッチングコーチとも、なんぼ良くても5回で代えようと。6回のアタマから田中正義でいこうという話も出ていたんですよ。それでちょっとだけ引き延ばした感じです」

――これだけ投げてくれたら次も先発。
「当然、次も考えてますよ。この後11連戦というところもあるんでね。その辺も板東の先発も当然入ってくると思いますし、その前に入ってくる可能性も出てきますよね、今日ぐらいのピッチングをしてくれたらね」

――攻撃側では柳田選手の先制タイムリー。
「柳田はここまでちょっと状態、調子が良くなかったというところもあって、ちょっと当てに行くようなところがあったんですけど、西武戦の2戦目(17日)あたりぐらいから、だいぶボールを引き付けられるようになってきたかなというところ。今日はもうほぼ、しっかり自分のスイングできていたと思うんで。1本は内野安打、ラッキーなヒットもありましたけど、残りの3本っていうのは、しっかりと明日から楽しみになってきました」

――点を取った後も得点。流れもよかった。
「もう全員でやろうということを言ってるんで、それができた試合だったんじゃないかなと思います」

――苦しんでいた日ハムにこういう勝ち方。
「ファイターズは本当、若い選手がブンブン振り回してくるんで、こっちにとっては本当嫌なチームなんですよ。そこにアタマを取れたっていうのは明日に繋がっていくんじゃないかなと思います」

(ペン囲み)
――板東投手がしっかり試合を作った。
「そうですね。3回、4回くらいで考えていたんですけどね。完璧なピッチングしてくれたんでよかったです」

――よくホームラン打たれていた日本ハム打線。
「甘いところにいったら、あれだけ振ってくるバッターが多いんでね、打率は2割そこそこばっかりのバッターでも、万波なんかどっちかいうたら2割そこそこのバッターで、いいところでのホームランがすごく印象に残ってる。清宮でもそうだし、今川でもそうだし、野村とか、松本というのは、打率のように普通に打ってるからね。本当に嫌な印象に残るバッターが多いんですよね。その中でやっぱりコントロールミスってのが一番怖いんですよ。それが今日の板東はなかったかなと思います」

――替え時は勇気ある決断だった。
「嘉弥真が左のワンポイントで本当に完璧に抑えてくれてるんで、特に今日は2番、3番のところ行こうか、あるいは近藤のところで1人行こうかとか、そういうのを考えながらやっていた。ちょうど板東の替え時にしたら、今年初先発でプレッシャーの中で投げてくれて、疲れもあった中でいい頃合じゃないかなと思いましたけどね」

――11連戦で先発という話でした。
「その前にあるかもわかんない。中(継ぎ)ロングに入ってもらわないといけないときもあるからですね。和田が1週間に1回投げてもらっていて、飛ばすことができていないんでね。そこの中ロングというところも必要だし、あと2つ、3つ空いてるとこがあるんかな。そこに入ってくるのは入ってくるでしょうね、今日みたいなピッチングしてくれたらね」

――本当にカウントを悪くすることがない。
「ストライク先行してくれて、本当にいいピッチングをしてくれましたね」

――中継ぎでやってることをそのまま。
「先発向きなんかな、どっちかといったら。かもわかんないね」

――柳田選手は軸足に乗っていないという話だった。
「改善されてきてますよね。会長からもいろいろと指摘されて、当てに行くようなバッティングになってるというところでね。それを改善しながら、西武戦3連戦いったんですけどね。大きく変わったところはないと思うけど、やっぱだいぶ軸で回転できるようになってきてるかなっていうのは感じます」

――4番、5番がチャンスで打点。
「そういうふうになったら点が取れるってことですからね。1番、2番、3番はずっと今頑張ってくれてるんで、4番、5番が打てば。今日はちょっと三森がこういう形になったけど、これは仕方ないんでね」

――なかなか日本ハムに苦しめられていた。
「まだ日本ハムと試合が残ってるんだからね、まだ負け越したわけじゃないんで。日本ハムに負け越してるのはウチだけなんだよね。よそのパ・リーグは負けてないですもんね。だからやっぱり、楽天は苦手なんです、ソフトバンクはやりやすいと思われたくないからですね。そこはしっかりとやっていきたいと思います」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)