「どういうミーティングをしてるのか」藤本監督の試合後の一問一答全文

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】

6四球を与えた杉山、バッテリーへの苦言を口にしていた藤本監督

■オリックス 6ー3 ソフトバンク(12日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは12日、本拠地PayPayドームでオリックスと戦い、3-6で逆転負けし連勝は3でストップした。先発の杉山が初回、5回と吉田正に本塁打を浴び、2番手の泉も紅林に勝ち越し2ランを被弾。打線も初回に3点を奪ってからはゼロ行進が続き、試合をひっくり返されて以降は反撃できなかった。

 試合後の藤本博史監督の一問一答は以下の通り。

――杉山投手は。
「あれだけボールばっかり、4回1/3でフォアボール6個も出したら、やっぱり守りが長すぎるよね。強い球を投げれるんだから、あの強い真っ直ぐをいかに使うかっていうところをね、緩急つけて、それがやっぱり真っ直ぐ、真っ直ぐ、真っ直ぐじゃ。相手は真っ直ぐしか待ってないんだから」

「変化球を打ったのは吉田正だけでしょ。その前はゲッツーになって。ほとんどのバッターが真っ直ぐ1本で来てるんやから、変化球のコントロールをもっとつけないと。この間の楽天も真っ直ぐ1本で来てたしね。その辺は変化球のコントロールをつけて配球していくという形でできないとね。甲斐も変化球を投げさせようとするけど、なかなかその変化球もストライクが入らない。最終的には真っ直ぐでストライク取りに行った球を打たれるという形だからね。もう向こうの思惑通りになってしまったという形」

――初回は全部真っ直ぐ。何か意図があったのか。
「バッテリーミーティングで真っ直ぐでいこうという話をしたのか、そこはもう1回、今から話してみます。あれだけ真っ直ぐを投げたら、それはなんぼ160キロ投げても打たれますよね。真っ直ぐしかないって分かったらね。そこはちょっと反省ですね。まして吉田正に対して真っ直ぐばっかりというのもね、考えられない配球だったんで。どういうミーティングしてるのか、もう1回確認します」

――1回の攻撃は打線が繋がりました。
「2点取られた後に、すぐ取り返したっていうところまでは良かったけどね。竹安も2回、3回と徐々にこう良くなっていったというか。やっぱり野球の流れですよね。竹安は3人で終わる、こっちはフォアボールを出す、塁に出す、守りが長くなる、ボカーンっていかれる。そうなったらやっぱりリズムが悪すぎるよね」

――竹安投手が良くなったのはどの辺に。
「テンポも良くなったし、やっぱりコントロール。まずやっぱりストライク先行できてるよね」

――先発が苦しい中で杉山投手の今後は。
「杉山と板東しか今のところ(いない)。2軍の方からの情報でも、何人か先発ピッチャーはいるけど、状態的にはそこまで良くないということだからね。田上とかもいるけど(コロナで)陽性になった後だし、なかなか投げられる状態じゃないでしょうから、今こっちにいるメンバーで先発を作らないとしょうがない」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)