「中継ぎ陣のジョーカー」と絶賛だった右腕は? 藤本監督の試合後の一問一答全文

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】

松田が1軍に復帰しチームを盛り上げ「すごく元気があった」

 ソフトバンクは5日、本拠地PayPayドームで楽天と戦い、7-3で勝利した。デスパイネが初回に先制の適時二塁打、5回にはリードを広げる2ランを放つなどサイクル安打に王手をかける3安打3打点と活躍。先発の杉山は5回途中1失点で降板したものの、そこから懸命のリレーで繋いでリードを守り抜いた。連敗を2で止め、楽天を抜いて2位に返り咲いた。

 試合後の藤本博史監督の一問一答全文は以下の通り。

――後半戦初めてカード頭を取った。
「もう大変ですね。本当に選手が離脱でなかなかいない中で、もう全員でやるしかないんで。今日も中継ぎをちょっとほぼ使ってしまうような形になっているんですけど、ここは中継ぎのピッチャーに頑張ってもらってやっていきたいと思います」

――イレギュラーで先発した杉山投手は5回途中まで1失点。
「フォアボールを3つ出したんですけど、ある程度ゾーンには投げられるようにはなってきているんですよね。どこかで先発やるっていう形で投手コーチと話をしていたんですけど、千賀がこういう形になって、今日、札幌から移動して投げるっていう本当にしんどい先発だったと思うんですけど、何とか要所要所、凌いで投げてくれたかなと思います」

――松田選手が初回に内野安打でタイムリー。チームもかなり盛り上がった。
「そうですね、試合が始まる前から、今日からマッチが登録されて帰ってきて、すごく元気があった。若い選手も昨日5時間ゲームやって、帰ってきて疲れている中ですごく盛り上がってベンチでやってくれたかなと思います」

――デスパイネ選手、中村晃選手のホームランも大きかった。
「そこが一番ね、追加点というところでは大きかったですね」

――甲斐選手にもタイムリー。
「あの追加点でモイネロを休ませられるというところになったんでね。今日は藤井、モイネロというのは、どっちかしか使いたくなかったんですよね。1人を残しておきたかったんで、そういう意味じゃ、最後、甲斐野がしっかり投げてくれていい形で終われたと思います」

――連戦がまだ続きます。
「もう本当ここにね、ソフトバンクの1軍に選ばれた選手たちなんで、選ばれた選手でやるしかないんで、全員野球で、チーム一丸となって頑張っていきたいと思います」

(ペン記者囲み)
――杉山投手が頑張っていた中で5回で交代。
「80球から100球の間で、と決めていたんでね。先発ピッチャーが札幌から移動してきて試合に投げるってなかなかないよね。若いからできるんであってさ、普通のピッチャーだと、そこはもうおそらく体がね。もう全員、選手に聞いてもね、腰が重いとか体が重いとかそういうの言ってたんでね、その中で杉山は今日投げてくれているわけですよね」

「杉山は5回まで投げさせてやりたかったけど、5回はランナー1人ぐらいなら、そのまま行こうかっていう話になっていたんですけどね。80球超えていたしね。やっぱりゲームは勝たないといけないし、みんな一生懸命勝つためにやってるわけですから、その中でフォアボール出して一、二塁になったところでキッパリ代えるってところは決めていました」

――監督としてはよくやってくれた、と。
「まだまだ物足りないところはありますけどね、この札幌から移動してきた中ね、昨日5時間して、今日の朝から、札幌から移動してきて、今日先発したっていうね。4回1/3ですか、投げてくれた杉山にはね、これは感謝ですよね」

――松本投手はいい働きでした。
「もうそういうのをストップしてもらうのが、今は松本になってるんでね。当然、先発ピッチャーがもうちょっと頑張ってくれれば、松本は7回っていうところも考えてるし、今、松本が中継ぎ陣のジョーカーですね」

――6回、7回は投手2人ずつ送り込んだ。
「本当は1イニング行ってもらいたいんですけどね……。もうそんな数は使いたくないんですが、残っているのは秋吉とモイネロだけだったんで。延長になったらと言うのも当然考えなくちゃいけないわけですから、そこまで使いたくないんですけど、3連戦の頭をなんとかして勝ちたいというのがあったんでね」

「ちょっと中継ぎ陣がイニングの先頭バッターに四球というのが、ちょっと目立ったんで。今日は勝ったけど、やっぱり反省するのは反省して。そこは、もう開幕始まる前からテーマにしていたんで、そこが今日は出たかなと。当然疲れの中でやってるのもあるんですけど。藤井もちょっと疲れてきてるかな。明日は休ませないといけないなというのは考えていますけど」

――打順入れ替えた中でデスパイネ選手がいい働き。
「1個ずらしたらホームランが出ましたね。もう今日は状態のいい選手を並べようかっていうね、単純じゃないけど、瀧中との相性とか、今現在調子のいいバッターを上から並べようかって。当然、柳田とデスパイネというのは並びで繋がるはずなんでね。その前に何とかランナーを溜めるためにどうしたらいいかっていうことで。川瀬も状態は良かったんですけど、今日は出なかったですけどね。1個フォアボールで、それで点に繋がってるし、いい働きしてくれてると思いますよ」

――グラシアル選手がいない中で一発。
「外国人に期待するのはその辺ですからね。やっぱり一発っていうのがどれだけチームにとって流れが来るか、チームのモードを良くするかっていうのはね。あのホームランですごく雰囲気が良くなりましたからね。その辺はもうやっぱりグラシアルにしても、デスパイネにしても期待するところですよね」

――中村晃選手にも当たりが出た。
「これを続けてくれればね、ちょっと打線が強くなるんですけどね。まだまだ若い選手と中堅、ベテラン、うまくねかみ合わせてね、なかなかずっと出続けるってのは若い選手は難しいかもわかんないけど、まだ団子状態の中にウチもいるわけですから。なかなかそこで試すっていうことも難しいと思うんで。入れながら外しながら、入れながら外しながらになるけど、そこでしっかり結果出してくれればいいかなと思います」

――松田選手も内野安打で喜んでいた。
「もう本当あの内野安打はチームをすごい盛り上げてくれましたよ。やっぱりああいう仕草というか、マッチが1人いるだけでベンチがあんだけ明るくなるのかな。まあ3打席で交代しましたけど、帰ってきてもね、声出してましたからね。若い選手はそういうのを見習って、早く覚えてほしいなと思います。海野のあたりが今日はすごい元気出てた。マッチが来て同じように声出していたんで、まあいいかな、と。あとは(野村)勇ですね」

(鷹フル編集部)