小久保2軍監督「チーム状態が悪い時ほど必要」 松田宣浩にかかる救世主の期待

ソフトバンク・松田宣浩【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・松田宣浩【写真:藤浦一都】

「チームが沈んでる時にやっぱり彼の存在は大きいんじゃないですか」

 頼もしきベテランがついに戻ってくる。ソフトバンクの松田宣浩内野手が5日の楽天戦から1軍に復帰する。新型コロナウイルスの濃厚接触疑いで29日に「特例2022」で出場選手登録を抹消され、後半戦で初の1軍となる。

 後半戦に入って2カード連続負け越し中のソフトバンク。首位で前半戦を折り返したものの、西武にその座を明け渡した。“元気印”である松田の不在もあるのか、ビハインドを背負うとベンチの雰囲気が暗くなることもしばしば。不在となってなお、松田というベテランの存在の大きさが浮き彫りになった。

 松田は今季32試合に出場して打率.188。スタメンから外れ、ベンチを温める日々が多くなっている。それでも常に誰よりも声を張り上げ、若手たちを叱咤激励する姿に、藤本博史監督ら首脳陣もその存在感の大きさを認めている。チームが苦しい状況だからこそ、松田という男がチームの雰囲気を変えてくれることを期待せずにはいられないだろう。

 今こそ、松田の力が必要――。そう力強く背中を押す人物もいる。3、4両日のウエスタン・リーグのオリックス戦で、そのプレーを見ていた小久保裕紀2軍監督だ。

 この2日間、若手に混じって2軍戦でプレーした松田。実戦感覚を養うための調整出場だが、2軍であろうと松田は全力だった。誰よりも声を張り上げ、若手の中心に立ってチームを盛り上げていた。この姿に、ホークスOBで、現役時代に松田ともプレーをしていた小久保2軍監督は目を細めた。

「ホークスのある意味、良い伝統の部分なんでね。主力が率先して先頭に立って引っ張るチームというのがずっと受け継がれてきているわけで。最後に選手みんなに話しました。ここから主力に育っていく選手がいると思うけども、それを引き継いでいくっていうのはやっぱりホークスの中では義務だと思う、しっかり背中を見て学んでくださいという話をしました」

 受け継いでいってほしい、そして受け継いでいかなければならないホークスの良き伝統。わずか2日間ではあったが、存分に松田はその姿勢を見せてくれた。4日の試合ではいきなりとんでもないエラーを犯したが、それで静かになるようなタマではない。変わらず、明るく、元気にプレーを続けていた。

 だからこそ、小久保2軍監督も1軍の起爆剤として期待する。「はっきり言って、チームの状態が悪いときほど必要な選手だと思うんで。チームが沈んでる時にやっぱり彼の存在は大きいんじゃないですか。またカツを入れてほしいです」。怪我人や新型コロナウイルス陽性者が続出し、台所事情も苦しいホークス。松田の元気で、チームに活力を与えてもらいたい。

(鷹フル編集部)

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