2軍降格の渡邉陸、リチャードに与えた課題とは? 藤本監督の試合前の一問一答全文

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】

渡邉陸は「キャッチャーとしての経験をどんどん積むだけ」

 ソフトバンクは29日、本拠地PayPayドームで、後半戦初戦を西武と戦う。エースの千賀滉大投手を先発に立て、いいスタートを切りたい藤本博史監督は、脇腹を痛めていた周東佑京内野手、足の状態が良くなかった牧原大成内野手の起用を明言。また、前日に登録抹消となった渡邉陸捕手、リチャード内野手に与えた課題についても明らかにした。

 藤本監督の試合前の一問一答全文は以下の通り。

――後半戦初戦は千賀投手しかいない。
「いやピッチャーいっぱいおるよ。彼しかいないことないよ」

――勢いづけてもらいたい。
「まあエースだからね。今日勝ってアタマを取って、勢いつけてもらいたいですけどね」

――相手は今井投手。状態は良さそう。
「本当ですか。球が速いからね。真っ直ぐカット系の球やけど、今年はやってないんで、全くわかんないので。コントロールはそんなにいいピッチャーじゃないんで、そこはしっかりボール球を振らないようにしていくことじゃないかなと思います」

――周東選手は。
「もう今日から出ますよ。後半は少々辛抱してもらって、行ってもらわないとね。前半はある程度トレーナーのストップとか、どこか張っているとかを考えながら、交代、交代でやっていたけど。残り56試合は本当にちょっと辛抱してもらいながらいってもらわないと。選手もいないんでね」

――牧原大選手も同様ですか。
「牧原(大)も脚が悪いからですね。でも、オールスターで8イニング守ってるんで大丈夫でしょう。よく足痛いのに守らせたよね。こっちは休ませているのにね。びっくりしたよ、俺。トレーナーにそうやって言って付いていってるのにさ、見てたら8イニング、セカンドから外野に行ってるから、何やってるんかなって(笑)。最後のオリックス戦も試合出てないのにね、本当びっくりしたよ」

――PayPayドームでの1打席で終わりなのかと。
「俺もそうやと思っていたからね。8イニング守ってるから。ちょっと言わなあかんね」

――上位にいて、首脳陣もああいう場にいないといけない。
「そうですね。選手は行けと言われたら行かないとしょうがないですからね」

――松田選手が不在。
「松田選手はちょっと。後でリリース出ます。代わりに黒瀬が来ます」

――リチャード選手、渡邉陸選手が抹消に。
「渡邉陸はなかなかマスクを被れないからね。キャッチャーとしての経験をどんどん積むだけだと思うし、こっちで打つ方はもう普通に打てると思うんでね。あとはキャッチャーとしての経験を、しっかりと2軍でやってきてもらうってことですよね」

「やってもらいたいことっていうのは、やっぱりキャッチャーとして、リードはいろいろあってどれが正解とかはないと思うんですよね。だから渡邉陸のリードというものを、しっかりと作ってこいと。ここに投げたら怒られる、ここ投げたら怒られる、とかじゃなくてね」

「当然、来たときは怖いもの知らずでどんどんいっとったけど、やっぱりインコースにあれだけ投げさせていたキャッチャーが、一発ホームラン打たれてなくなってしまったんですよ。その一発の怖さっていうのを1軍で経験しているし、だからといってインコースに投げなかったら、打者からしたら狙いが絞りやすいよ、と。そこを渡邉陸のリードというものをね、しっかり作ってこいということで、2軍にいってもらいました」

――ブロッキングとかも課題だった。
「でも1軍では、だいぶ止めてましたよ。完全に逸らすようなのもなかったですしね。少ない試合の中だけど、一生懸命できていたんじゃないかなと思いますよ」

――リチャード選手は。
「リチャードはやっぱりホームラン、ロマン砲というか、ここで1試合、アイツのおかげで勝てた試合も当然あるし、当たれば飛んで行くのはもう誰もが承知のことなんですけど、やっぱり2軍で2割1分、2分で、ホームラン王と打点王取りましたって言っても、やっぱり確率的には悪いよね」

「僕はもうずっとアイツを見ていて、1球目から振っていかないよね。1球目を様子見で見るとかね。そういうものをどんどん、半速球でも高めに浮いてきたら、体が泳がされてもそれを振っていく、打ちにいくっていうのを試してみ、と。それをやることによってリチャードのファーストストライクのスイングが増えてくるかもわかんないし、当たれば飛んでいくわけですから。それを見逃して、自分の形でしか打てない状態じゃなくて、片手1本でも打てるんですよっていうのをね」

「そのためにはやっぱり1球目から真っ直ぐ真っ直ぐ、スライダースライダー、カーブカーブって、ヤマを張っていくんじゃなくて、真っ直ぐ待ってて変化球が来た時に、片手1本でも、泳ぎながらでも打てますよというね。打ったら飛ぶんだっていうのを本人が分かってくれれば、できると思う」

「今はどうしても1球ストライクを見逃して、フォークボールのワンバウンドを空振りして、最後は自分の形でスイングで三振っていうのが多い。追い込まれたら、技術だからしょうがないですけど、今の形で確率上げようと思ったらファーストストライクを打っていくことが彼に1番必要なこと。それが真っ直ぐだろうが、カーブであろうが、高めにきたら行くよってぐらいの形であった方がいいんじゃないかなと思うんですよね。それを1回、2軍の方で試してきてみ、と」

「日本ハムは前半戦あれだけ打てなかったチームが、新庄監督のファーストストライク全部行けっていう指示が出て、前半戦の後半ぐらいはやっぱり打線になってきてますもんね。こっちで見ていても、相手として怖いもん。万波とか、あの辺が最初出ていたけど、これぐらいの空振りしとったけどさ、それがこれぐらいになってきてるんやからね。清宮でもそうです。やっぱりあれだけファーストストライク投げて、当たったら飛んでいくわけだから。11本も打ってるんですから」

「清宮とリチャードを比べて何が引けをとるのかな、というのもあるよね。開幕おって外れて、上がってきて、打席からしたら、他の若い選手よりはある。そこでホームラン3本では少ないんじゃないかなと。確率を上げるためにはどうしたらいいか。ツーストライクのバッティングはこれからどんどん経験することになるけど、ファーストストライクを一発で仕留めるとか、半速球来たら高めでも打てるとか、そういうものを自分のバッティングの中に取れ入れたらどうやっていうことを話して2軍に行ってもらったということです」

(鷹フル編集部)

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