鷹・高橋礼が描く完全復活への道筋 メジャー通算52勝右腕の言葉で得た“気付き”とは?
29日のウエスタン・リーグ阪神戦で先発する予定の高橋礼
右内転筋を痛めてリハビリ組で調整を続けている高橋礼投手。19日のウエスタン・リーグの中日戦で3回58球を投げ、被安打1の無失点と好投し、復活への階段を一歩ずつ上がっている。次回登板は29日の同リーグ阪神戦で先発する予定で、80球程度まで球数を増やす見込みとなっている。ここを問題なくクリアすることができれば、以降は球数の制限等も無くなり、鷹のサブマリンがいよいよ競争の輪に帰ってくることになる。
2月のキャンプは腰痛のためリハビリ組でスタート。その後、右内転筋を痛めて調整が遅れた。春先から3軍の練習試合などで登板を重ねてはいたが、現在もリハビリ組の管轄にある。高橋礼は現在の状態について「内転筋というのは少し時間がかかるので、やりながら強化していって、回復させて出力を上げてということの繰り返し」という。一進一退を繰り返しているというのではなく、じっくり治癒を目指しながら進化を求めている最中だ。
まだ痛みが完全になくなったわけではないという。ただ、リハビリとトレーニングを続けていく中で、確実に手応えも感じている。「去年みたいに出力が落ちていくということもない。真っ直ぐの質自体も上がっている」と高橋礼。リハビリを行う中で、今まで以上に身体のことを勉強し、怪我をしない身体作りにも取り組むことが出来ている。患部の状態には波もあるが、それはトレーニングにより出力や強度が上がっているため。そして、周囲の人と話をする機会も増えたことで考え方の幅も広がった。