鷹を快勝に導いた“影のヒーロー” 藤本監督が津森宥紀に寄せる全幅の信頼
難しいとされる“回跨ぎ”も「そこは津森を信用して」
津森はこれで今季10試合で1勝0敗7ホールド、いまだに失点しておらずに防御率0.00を継続している。抜群の安定感を誇っており、いまや“勝ちパターン”としてなくてはならない存在になっている。回跨ぎはえてして難しいもの。どれだけ経験を積んだリリーフでも、跨いだイニングで崩れることは少なくない。
そんな中で指揮官が“跨ぎ”を任せられるのは信頼の証。藤本監督も「回を跨がせるのは、ほぼ津森だけ。他の投手はほぼしないと思います。今の津森はツーアウトからいって1人抑えたら、次の回もいけるとコーチにも言われてる。そこは津森を信用して。体力もあるし、ポーカーフェイスですし、全然行きますよという性格なんで」と口にしている。
「1点も与えないという強い気持ちでマウンドに上がりました。しっかり腕を振ることができたし、チームの勝利に貢献することができて良かったです」と振り返った津森の力投がチームにさらに流れをもたらしたのだろう。この裏、グラシアルの2ランが飛び出し、リードを広げて白星を大きく手繰り寄せることに。津森のリリーフが、この日の勝負のポイントだったと言っても過言ではない。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)