小久保監督がキャンプ総括…開幕投手「決めていない」 野村勇は「いい姿ずっと見せている」

手締めを終え、取材に応える小久保裕紀監督【写真:栗木一考】
手締めを終え、取材に応える小久保裕紀監督【写真:栗木一考】

今キャンプのMVPは「いないです」

 宮崎春季キャンプ第5クール3日目の21日、A組は手締めを行った。その後に取材対応した小久保裕紀監督は、キャンプの振り返りと開幕に向けた展望を語った。指揮官が今キャンプで最も注視した先発ローテーション争いや、若手選手への期待について言及。コメント全文は以下のとおり。

――キャンプを振り返って。
「天気が良かったですね。去年が1か月、結構気温が低かったので。こればかりは僕らにはどうしようもないんですけど。本当に今年は雨も少なくて、気温も高くて、選手を見ていると非常に動きやすい中でキャンプを送れたんじゃないかと思いますね」

――キャンプのMVPを挙げるとしたら?
「いないです」

――若手の活躍もありましたが、目に止まった選手は?
「注目したのはローテーション争いのところなので。実戦の数は少なかったですけど、松本晴とか、昨日の大津(亮介)とかも去年の経験を活かした姿になってきているなというふうに見えましたけどね」

――開幕までの1か月をどのように過ごしていきたい?
「WBCでセンターライン(周東佑京牧原大成)がいないので。だから、センターラインのところは本番の選手じゃない選手たちが(出ることになる)。その(WBCに出場する)選手たちが帰ってきても、こっちを悩ませてくれるような活躍を期待しています。開幕してからが本当のチーム作りに入るシーズンになるとは思うので、その前に悩む材料が増えるオープン戦になればいいなと思っています」

――侍ジャパンとの2試合はどのような戦いにしたい?
「ある程度、良いピッチャーを揃えないと練習にならないでしょうから。そういう思いでメンバーを組みました。野手は出ても2打席ずつくらいの、半分半分にはなると思いますね」

――WBCには近藤健介選手や周東選手が出場。ホークス選手と対戦することへの思い。
「違うユニフォームを着て、相手にいることで実感が湧くと思いますけど。今は何とも思わないです。ただ彼らはホークスの一員として選ばれているわけですから、日本代表の中でもリーダーシップをみせて引っ張っていくような存在になればいいですね。もちろんメジャーリーガーもたくさん参加していますけど、日本プロ野球の去年の日本一メンバーとしてのリーダーシップ発揮というのは期待していますね」

――その後は台湾遠征もある。
「行って帰ってくる選手たちは大変なんですけど、台湾と、違う国との対戦も選手にとってみれば経験値が増すことになると思いますので。あとはなんといっても、徐(若熙)がホークスの一員に入った中での台湾凱旋になるので、いい試合になればなと思います。台湾のファンの皆さんも楽しみにしてくれているみたいなので。僕自身も久しぶりの台湾ですから、楽しみにしています」

――開幕投手を現時点ではどのように考えている?
「まだ何も決めていないです」

――対外試合やオープン戦を通して決めていくことになる?
「開幕投手はキャンプが終わるまでには伝えようと思っています」

――リーグ3連覇、日本一に向けて。
「選手会長の栗原(陵矢)も言っていましたけど、3連覇を目指せる権利は我々にあるので。それを最大目標としながらシーズンをスタートしますけど、まずはシーズンに入る前の準備段階としてのオープン戦で、こちらが確認したいこととか、チャレンジしたいことをしっかりやりきれる試合にしたいなと。シーズンは当然3連覇を目指して、やっていきます」

――大関投手が打撃投手を務めた。
「大関は開幕ローテは確約なので。どんな状態であろうとローテーションには入っています。怪我は別ですけど」

――開幕投手を伝えるのが去年よりも遅いことは、まだ見極めたいものがあるから?
「きょうミーティングするので。元々その予定だったので。それまでは忙しすぎてそれができなかっただけで。『ある程度見ないとミーティングできないよね』って言って、去年より1週間遅らせているので」

――ミーティングで、オープン戦で投げる投手も決めていく?
「そうですね。はい」

22日の侍ジャパン戦はベストオーダー「S組も全員出ます」

――22日の侍ジャパン戦はベストオーダーで臨む?
「S組も全員出ます」

――前田悠伍投手ら投手陣には、アピールと結果を求めたい?
「なかなかインサイドは突けないでしょうから、それで評価はしないですね。ただ、わかっていての球で打ち取れるのかも見たいですしね。あまり結果は問わないですね。そんなにガンガン攻められないので」

――藤井皓哉投手が福岡に戻ることに。
「検査結果で詳しいことを聞かないとわからないですが、本人の意思を尊重する形になるでしょうね。詳しいことはこれからじゃないですかね」

――紅白戦では栗原選手がマスクを被った。
「捕逸はありましたけどね。それでも、オプションとして必要になる時期のための準備ですからね。オープン戦もどこかで被らせようかなと思っています」

――育成投手の頑張りはどう見ている?
「連れて行きますよ。明日、明後日は。全員じゃないですけど、投げさせる予定にもしています」

――高橋隆慶選手も台湾遠征に帯同するか?
「行きます。もう今はAに帯同しているので、行きます。ほぼ今のメンバー全員。イヒネ(イツア)がきょうはあれ(体調不良で練習を欠席)なので。フルで皆勤で頑張っていたんですけどね」

――イヒネ選手はファーストの練習もしていた。
「(城島健司)CBOにも一応、確認をとって。もちろんショートのドラフト1位ですけど、今年1軍で使う可能性を生み出すには、(ユーティリティ性が)あった方が幅は広がりますよね、というところの提案をしました。球団の許可が出ました」

――開幕ショート争いはどう見ているか。
「これからオープン戦で、打つだけじゃなく、トータルのところで見ながらですかね。でも(野村)勇はいい姿をずっと見せているね。(今宮)健太は怪我なく安定してやっていますけど。勇は去年のものを自信に変えつつあるキャンプだったんじゃないかなと思いますけどね」

――MVPはいないと言っていたが、選手が総じて頑張ったからいなかったのか、誰か台頭してほしかったからか?
「キャンプでMVPが必要じゃないと思っているだけです。その質問に答える理由がわからないというだけです(笑)」

――リーダー制を敷くと言っていたが、選出の進捗は?
「今年はもうその役職を与えることまではしないです。引き続きどうしていこうかというところは、今シーズンを見ながら、来シーズンはどうするかという形ですね」

(飯田航平 / Kohei Iida)