小久保監督からの呼び出し…“予想外″の捕手再挑戦 細部まで語った栗原陵矢のコメント全文

細川亨バッテリーコーチ(左)と会話する栗原陵矢【写真:竹村岳】
細川亨バッテリーコーチ(左)と会話する栗原陵矢【写真:竹村岳】

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選手の本音や核心に迫る「鷹フル」

捕手としての感覚は「若干どころかゼロ」

 宮崎キャンプ第4クール3日目の16日、注目を集めたのは捕手として練習を行った栗原陵矢内野手だった。2022年に左膝前十字靭帯断裂の大怪我を負って以降、野手に専念してきたが、今キャンプ中に小久保裕紀監督と話し合いを行い、捕手に再び挑戦することに。この日は投内連携に加わると、大関友久投手の打撃投手登板時にはマスクも被った。小久保監督とどんなやり取りがあったのか。そして久々にマスクをかぶった感覚はどうだったのか。練習後に栗原が語ったコメント全文は以下の通り。

――今日捕手としてやってみてどうだった。
「なんかカメラを向けられる数が多かったので疲れました」

――練習自体は?
「ここから。ここからっていうのもおかしいですけど。徐々にやっていきます」

――打診された際、どう受け止めた。
「うーん、できるできないっていうよりも、気持ちがやりたいというか。キャッチャーとして未練がどうなのかというか、自分の中でキャッチャーで勝負したのかっていうところだったので……。『勝負したいです』とかそういうのじゃないですけど、『ゼロではないです』という話はさせていただいて。『もしあるかもしれないっていう時にはできるか』って言われたので、それは『はい、もう全力で頑張りたいです』というのは伝えました」

――監督から呼ばれて、そういう話になるという予感は。
「いや、思わないです。なんか怒られると思っていました。それこそ(実際に話をする)5日前ぐらいに『部屋にちょっと来てくれんか』って呼ばれて。そこからの5日間、悪いことせんようにめっちゃ正しく生活して。それで監督の部屋に行きました」

――5日前に言われていた。
「そうですね、『何日の夜空いてるか』みたいな感じで。ちょっと部屋に来てくれんかって言われました」

――自分の中では正捕手を狙いにいく感じか。
「いや、ちょっとわかんないですね。これは今どうかはちょっとわかんないですね」

――実際にバッターが立っている状況でマスクを被るのは5年ぶりぐらい。
「なんだかわからないです。(最後に捕手として試合に出たのが)2021年って(記事に)書いてあったんですけど、覚えてないです。僕が2021年を覚えていないのでわからないですけど」

――キャッチャーの感覚は若干でも残っているか。
「若干どころかゼロ。もうマジのゼロですね。めちゃくちゃ怖かったです。バッターが立って(受けるの)は、めっちゃ怖かったですね」

――ミットは以前使っていたもの?
「いやいや、借りているやつです」

――これから新調する予定は。
「ミットは難しいですね。なかなかそんなすぐにできるものでもないですし、考えながらですね」

――昔使っていたミットはもうない。
「なんか今宮さんが『俺の家にあるぞ』って言ってました。多分今宮さんにあげたやつを1回借りるかとかじゃないですか」

――今日のミットは誰のミット?
「黒いのは海野(隆司)のもので、赤いのはブルペンキャッチャーの方に借りました」

――ドームにあるのでは?
「今ちょっと思い返してもないです。ない予想です」

慎重姿勢は崩さず「迷惑かかるのはやっぱり嫌」

――今後は試合に出る可能性もあるかもしれない。
「なんか初期段階すぎて、何を喋っていいかわからないですけど。僕はもう頑張るだけというか、必死にやるだけなんで。ピッチャーに迷惑がかかったりとか、野手の方に迷惑がかかるっていうのはやっぱり嫌ですし。一生懸命やりたいなと思いますけど」

――キャッチャーへの未練があった?
「ないと思っていたんですけど、試合中とかでもキャッチャーの配球を見たりとか、海野とかと喋る機会は多かったです。自然とキャッチャーのことを気にしていたりとか、考えていたりっていうのがあったのかなとも思ったので。未練なのかはわからないですけど、気にはしてました」

――自分だったら、みたいな視点で。
「いや、なんかそんな偉そうな感じではなくて。自分だったらっていうよりも、なんかすごいなと思いながら。こういうことをするんだとか、すごいなと思いながら見てましたね」

――捕手をする中でサードに生きそうなことはある?
「ないんじゃないですか。全然別だと思っているので」

――今日1日やって膝の状態は?
「今は大丈夫です、全然。膝も腰も元気です。明日はわからないですけど」

――明日の練習は?
「明日はサードの予定です。(キャッチャーは)今日1日、まずは」

――練習する日を決めて、そこに集中してやるという感じ。
「そうですね。その日1日はっていう感じですね。1日の中でどっちもやったりっていうのは多分ないと思います」

――まずは試合に出られるようなところまで持っていく。
「基礎的なところをしっかりとやって、あまり量をやることができるかどうかわからないので。膝も腰もわからないので、ある程度いい質を求めながらやりたいなと思います」

――特守も参加していたが、技術的なところは体が覚えているのか。
「超初心者向けのスピードで多分、細川(亨)さん(バッテリーコーチ)もやってくれているので。ここからちょっとずつみんなのスピードに合わせていきたいなというか、頑張りたいなと思います」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)