イヒネが外野専念へ…1軍で「遊撃、三塁はゼロに等しい」 小久保監督が明かした裏側
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記者:竹村岳2026.02.04
- インタビュー

第1クールが終了…気になる大津の状態は
ソフトバンクの宮崎春季キャンプは4日、第1クールの最終日を迎えた。小久保裕紀監督が取材に応じ、この日に左脚のコンディション不良を訴え、ブルペン入りを回避した大津亮介投手について見通しを口にした。また、4年目を迎えるイヒネ・イツア内野手について、今シーズンは外野手として戦力に見込んでいることを明かした。小久保監督の主なコメントは以下の通り。
――ブルペンにいる時間が長かった。ピッチャー陣をどう見た?
「ブルペンだけだと分からないんですけど、新しいピッチャーがローテに食い込んでこない限りは(リーグ)3連覇は厳しいという中での先発争いなので。そこを重点的には見ていました」
――きょうも松本晴投手と前田悠伍投手を長く見ていた。
「晴は明確な課題があるので。あとはインターバルをちゃんと取りながら、そういう練習を第1クールからしていました。我々はいつも『これをトライアルしてみて、エラーが出たら次はどうするか。そしてまた新しいトライアルをする。そのトライアルがなければエラーも見つからないので』という話をしている。成功かどうかはわからないですけど、まずはトライアルすることが大事だということでやっています」
――前田悠投手の投球はどう見えた?
「闇雲に投げ続けるわけではなく、自分の曲がりや変化量、最新機器を使いながら。いかに自分のやっていることと結果が一致するかというピッチングをしています」
――東浜巨投手は「攻めるピッチング」を目標に掲げていた。
「彼の場合はもう経験がありますし、シンカーをしっかり投げきれるピッチャーとして今の地位があるわけですから。それプラス、ワインドアップでもクイックをするような変化を見せたいということで。きょうは練習ではしていませんが、その辺も磨いていきたいという目標設定をしています。ピッチャー全員の目標設定を見ましたが、課題を明確に、『こういうことを習得したいキャンプにする』という目標がそれぞれにあり、取り組んでいます」
――野手では秋広優人選手が目立っている?
「去年との比較ですかね。去年の秋とオフでこんなに変われるんだなというので、目に付いたという」
――実際のバッティングの感じは?
「去年はホームラン20本、30本というよりは打率3割を残したいという話でトレードで移籍してきましたけど。『近藤(健介)みたいに強く振りながらも打率を残せるんじゃない』という話をシーズン中にしていて。5月にファームへ行って、残念ながら(1軍に)上がってこられなかったんですけど。もったいないなって印象の打撃スタイルだったのが、今はあの身体を活かせている感じがします。あくまで練習段階なんですけど、あの身体ならあれくらいの打球が出るよねという。もったいなさが消えているのは非常に感じます」
――イヒネ選手の取り組みは?
「アーリーワークも毎日来て。1日のルーティンの中で決められた課題に取り組んでいます。去年の夏以降、毎日しているみたいで、継続は力なり。昨年の2軍戦でも結果として表れていた気がするので。ポーンと上がる打球よりは常に低いライナーを打ちに行く練習をいまだにやっている。それを昨シーズンの後半はできていて、成功体験を掴んだのではないでしょうか」
川瀬晃は「ホークスになくてはならないプレーヤー」
――川瀬晃選手のパワーも増していた。
「晃のフリー打撃はまだ1回も見られていない。けどホークスになくてはならないプレーヤーとして、彼を脅かす選手を作るのが僕らの仕事なので。それが庄子(雄大)なのか。緒方(理貢)を脅かすのがイヒネなのか。明確な目標設定を伝えて、選手たちにそこの目標に向かっていかせられるような流れにしようと思っています」
――イヒネ選手は外野の練習が多い。
「外野が多くなるというか。僕が1軍監督として、イヒネを1軍で使うとなった時にできることをフロントと話しました。ショート、サードのスタメンで使う可能性は、ほぼゼロに等しい。そう言うとイヒネには悪いですけど、1軍の監督としては難しい。でもあの脚力を活かした代走と外野の守備固めなら、緒方理貢と競争させることができるよねって。緒方は実力がわかっているので。それで(イヒネをA組に)呼んでいる。そういう風にして自分の明確な可能性のある役職を与えること。それは球団がショートとして獲っている選手なので。ショートとして育てたいから見送りましょうとなったら僕は呼んでいないです。秋から『やってみましょう』ということになったので、フロントとその話をして今チャレンジさせています」
――城島健司CBOと話をして、決めた?
「そうです」
――大津投手は無理させず?
「ちょっと遅れますね」
――去年は競争において、キャッチャーでは「名前は出さない」と言っていた。今年の競争について発言で気をつけていることは?
「選手に対しては去年と同じスタイルです。コーチ陣が入れ替わっているので、長谷川(勇也1軍打撃コーチ兼スキルコーチ)とは一切打順の話をしないでおこうと思っています。ちょろっと喋ってしまうと『監督がこう思っているな』と、感じるような打順になるかもしれないので。全くその話をせずに(試合に)入ってやろうと思っています。選手に関しても、あまり名前は出さないようにしますけどね」
――毎日ファンサービスもされている。
「きょうは(小久保監督自身の)息子の誕生日だったので『誕生日が同じ人がいたらいいな』と言ったら、本当に1人いました。糸島から来た人でお子さんが喜んでいました。毎日サインはしますが、ただ書いているだけでは芸がないので。企画している人たちも大変でしょうけどね」
(竹村岳 / Gaku Takemura)