川瀬晃のサヨナラ打をどう査定? 保留の大津は「年に一度の…」、三笠GMのコメント

契約更改を終えた川瀬晃【写真:竹村岳】
契約更改を終えた川瀬晃【写真:竹村岳】

川瀬は1200万増の5000万円「優勝に本当に貢献してくれた」

 ソフトバンクは5日、支配下4選手と契約更改交渉を行った。秋広優人内野手は現状維持の2450万円、川瀬晃内野手が5000万円(1200万円増)、中村晃外野手が1億2000万円(2000万円増)でサインした。大津亮介投手は保留。チームでは柳町達外野手に続き今オフ2人目となった。

 この日の交渉を終え、三笠杉彦GMが取材に対応。大津との交渉や背番号変更の理由、川瀬への査定について口にした。ファンを感動させた“あのサヨナラ打”を、球団としてはどのように評価しているのか? 一問一答は以下の通り。(金額は推定)

――大津投手は保留となった。
「年に一度の大事な契約の話し合いですので。我々も、あらためてたくさん話すのは、有意義な時間になるかと思います」

――シーズンをトータルで見ての評価。
「年間をトータルで見てということですね。また、しっかり契約をした時にコメントしようと思います。きょうは特にコメントはありません」

――背番号が「26」から「19」への変更が発表された。
「来季もプレーしていただけることを前提に発表させていただいたという次第です」

――背番号変更は本人の要望?
「そうですね。あとは球団としても期待していますので」

――川瀬選手の査定については。
「最大限に、とても評価しています。素晴らしい。基準は色々ありますが、僕らは優勝に本当に貢献してくれた選手として評価しています」

――来年はレギュラーとして期待。
「全ての選手にレギュラーとして期待していますし、競争は大変だと思いますが、頑張ってほしいなと思います」

■印象的な安打の多い川瀬「節目の活躍は査定として評価」

――5月2日のロッテ戦(みずほPayPayドーム)ではサヨナラ打を放つなど、印象的なシーンが多かった。そういったところへの評価は。
「どちらもですよね。節目、節目の試合や終盤の優勝争いなど、そういうところでの活躍は査定としても評価をしていますし。一方で、局面の重要性というよりかは、年間を通してどのような成績を残したかというところもしっかり評価をしなければいけないと思います。その両方を評価しなければいけないというのが難しいところかなと思うんですけど」

――応援歌の「YAH YAH YAH」など、野球以外でもエンターテイメントとして盛り上げた。
「難しいところですよね。査定の中に明確な項目として入っているわけではありません。ですけれども、考慮には入れるっていうことかなと。難しいところなんですけど、スポーツ選手は特に結果を残すとか、1軍で成績を出すことがベースにないと、厳しいところだと思うので」

「人気があるとか、現実に(ムーブメントみたいなものが)起こったということが、(査定の)項目として大きくなるとですね。スポーツ選手としてはそれだけではないので。なかなか成績が出ない選手の人気は続かないみたいなところがあるじゃないですか。基本的に、まずは野球という競技での成績をベースに評価をするのがほとんど。それ以外の考慮すべき要素として、そういうことがあったっていうのを考慮に入れる。それくらいのバランスです」

――中村選手はまだまだレギュラーとしての評価。
「本人もこんなに打席に立つということを想定しない中でのシーズンだったという風に思います。でもね、本当にベテランとしてしっかり調整をしてくれて、主力の離脱で苦しい時にしっかりチームを支えてくれたと思います」

契約更改交渉を終えた中村晃【写真:竹村岳】
契約更改交渉を終えた中村晃【写真:竹村岳】

秋広は「若手の有望株の1人」

――秋広選手はシーズン途中の加入で難しさもあったと思うが、査定への考慮は?
「考慮は当然あると思いますけど、(トレード加入への考慮)というよりかは若手の有望株の1人ですね。若い時にジャイアンツで実績を残した年があったので、本当に我々としては、トレードで来てもらった時も話しましたけども、若手の有望株の1人ということで。年齢的にも評価をしていますので。トレードがあってそれ(新天地)に慣れるみたいなこともあるでしょうし。一方で、1軍でいい活躍をしてくれたというのは、年間を通してではないですけども。そういうところを評価して、来年もっとっと活躍してほしいなと」

――柳町選手がファミリークラブの拡張を要求したという話があった。球団としての対応策は。
「考えますけれども、例えば日本シリーズだと、NPBの人が使っていたりだとか、取材だとか、インタビューみたいなもので、ファミリークラブを使うということが結構あると思うので。(新たな)場所を考えるというよりかは、そもそもファミリークラブの本来の名前からして、どういうふうに有効活用するか。ファミリーのために、取材場所を別にするだとか。まずはそのファミリークラブの使い方っていうことを見直して、その上で取材場所だとか、日本シリーズのNPBの方の場所がないのであれば、他(の案)を考えるとか、そういう順番で考えるんだと思います」

(川村虎大 / Kodai Kawamura)