ソフトバンクは29日、支配下の3選手と契約更改交渉を行った。柳田悠岐外野手は年俸3億7000万円(1億円減)、大江竜聖投手は2500万円(50万円増)で来季の契約にサインした。一方、柳町達外野手はサインを保留。球団を通じて「何か不満があるとかではなく、しっかり時間をかけて球団と話し合いをしたい」とコメントした。3選手との交渉後、三笠杉彦GMが取材に対応した。一問一答は以下の通り。(金額は推定)
――柳田選手は来季、7年契約の最終年を迎える。最初、大型契約を結んだ時は「契約終了後にフィニッシュ(引退)するかも」と言っていた。三笠GMも変化を感じた?
「はい。心境の変化があるという話はしていました」
――球団としても現役を続けてほしいという思いは?
「そうですね。話し合いながらということになると思います」
――サインを保留した柳町選手とは、どんな話し合いがあった?
「本人のコメントの通りです。本人がああいうコメントを出しているのに、僕らのほうが具体的に『こう話しました』って発言するのは、適切ではないと思いますので。僕らとしても年に1回の大事な話し合いですので、もうオープンに、色々な話し合いを建設的にしています」
――球団目線で言うと、春先から怪我人が多かった中で最大限の評価をした?
「はい、そうです」
――短い時間で保留に至ったように感じた。
「何か大きな意見の違いがあったとか、そういうことではありません。色々話し合いをしている中で、1回間(ま)を置いてという話になった」
――意見の言い合いは?
「冷静です。特に声を荒らげたりもしていませんし、言い合いもしていません」
――大江投手は5月にトレードで加入。新天地の1年目をどう評価した?
「しっかり適応してやってくれたと評価しています。本人ももっとできると思っているでしょうし、適応してくれたとはいえシーズン途中での合流で難しいところもあったでしょうから。来年1年しっかりフルでやってくれたらいいなという話もしました」
――柳田選手の1億円減は球団として期待も込めての金額?
「複数年契約の選手ですので、基本的に我々が査定してこの金額になったということではありません」
――選手から大きな要望はあった?
「大きなものは特に出ていません」