8回に登板した伊藤優輔は154キロを計測
ソフトバンクの2軍は10日、ウエスタン・中日戦(ナゴヤ球場)に2-1で勝利し、再び首位に躍り出た。先発の東浜巨投手は6回1/3を投げて1失点の好投を見せた。リリーフ陣では宮崎颯投手、伊藤優輔投手、川口冬弥投手が登板。8日の同戦では18失点した投手陣だったが、この日は中日打線を4安打に抑えるなど、投手陣が奮闘した。試合後、小笠原孝2軍投手コーチ(チーフ)が取材に応じた。川口について「収穫がありました」と明かした部分とは? 一問一答は以下の通り。
――東浜投手はらしさが出た。
「やるべき投球を、丁寧にやり切ったなと思います」
――模範になるような姿を見せてくれた。
「やることができている。意識を高く持ってやっていると思います。昨日まで散々な投球しかできていない選手ばっかりだった中、低めに投げる時は投げる、インサイドに厳しく行く時は行く、といった投球は、若い選手の参考になったと思います」
――リリーフは宮崎投手が7回1死一、二塁から登板。逆転させず、なんとか踏ん張った。
「あのバットに当たってライトに行った、あんなのどうでもいい(満塁から木下が右前打。バットを止めたが打球はゴロで一、二塁間を抜けた)。本人がやろうとしていることはできている結果なので。たまたまなので、あれは気にしない方がいいなと思います」
――伊藤投手は3者連続三振。
「圧倒していましたね。でも、そのくらいの力はあるので。彼にとっては普通ですかね」
――リリーフで登板した3人はそれほど能力がある。
「そういうことです」
9日はまさかの18失点…“きっかけ”になる1勝
――9回を締め括った川口投手は。
「川口は収穫がありました。また1個成長できたなと思いますね。真っすぐで低めにいってからのフォークっていう。やってほしいこと、本人もやろうとしてることができた。その結果、しっかりと抑えられたので、それは良かったと思います」
――直球だけではなく、落ちる球種をうまく使っていた。
「もちろんですね。それが武器なので。それをずっと言ってきて、本人も意識してやってきているので、あとは継続です」
――ファームに降格して以降、状態をあげようと工夫してきた。その成果が少しずつ出てきている。
「真っすぐの力がもう少し出てきたらいいんでしょうけど、きょうはまあまあ質も良さそうでしたし。ピッと来ていたので。あとは数字が付いてくればいいと思います」
――18失点の翌日に、締まったゲームができた。11日の3戦目に向けて、きっかけにしたい。
「そうですね。やるだけ、やるしかないです」
(竹村岳 / Gaku Takemura)