4日にもM点灯も…小久保監督「最後までもつれると決めている」 不振の山川にも言及

小久保裕紀監督【写真:小林靖】
小久保裕紀監督【写真:小林靖】

徹底した独自取材、データ分析
選手の本音や核心に迫る「鷹フル」

大関は6回1失点の粘投で今季12勝目をマーク

 ソフトバンクは3日、みずほPayPayドームでのオリックス戦に7-1で快勝した。先発の大関友久投手は立ち上がりから走者を背負う投球を強いられたが、要所を締めて6回1失点で今季12勝目をマーク。打線は2回、今宮健太内野手の適時打で先制すると、嶺井博希捕手、周東佑京内野手、柳町達外野手にも適時打が生まれ、この回一挙5得点で主導権を奪った。2連勝でカード勝ち越しを決め、この日敗れた日本ハムとのゲーム差は「2」に広がった。試合後に取材対応した小久保裕紀監督の主なコメントは以下の通り。

――2回に集中打で5得点。
「久しぶりのビッグイニングで、しかも(試合の)前半だったので。きょうは比較的、楽に試合を見ることができました」

――中村晃選手が3安打。
「昨日もそうでしたけどね。昨日は代打で決める、きょうはスタメンでしっかりと3安打でね。頼りになりますね」

――大関投手の投球は?
「ちょっと途中でスピードが落ちていたのが気にはなりましたけど。それでも彼らしく低めに集めながらやっていましたので。ホームラン1本だけで抑えてくれたので。ゲームを作ってくれましたね」

――大関投手の良かった部分は?
「変化球をしっかり低めに集められるのが一番ですね」

■一邪飛が打点に…「クリは晃に感謝しないとですね」

――今季12勝目。成長を感じる部分は?
「毎登板、同じ精神状態でマウンドに上がる姿が安定していますよね。味方にミスがあっても変わらない姿で投げられているので。そういうところが成長でしょうね」

――点差があった中で藤井皓哉投手を起用した。
「あのイニングで大関を降板させると決めた時に、藤井と決めていたので。もう少し点差あれば上茶谷(大河)を先にいかせてたかもしれないですけど」

――明日にも優勝マジックが点灯する可能性がある。
「最後までもつれるでしょうから。一戦必勝です」

――中村選手は一邪飛でタッチアップを切った。走塁でも集中力が見えた。
「大西(崇之)コーチの判断じゃないですかね。捕球体勢も見ていけると判断したんだと思います。クリ(栗原陵矢)は晃に感謝しないとですね。打点1なので」

――山川穂高選手の状態が心配。
「そうですね。きょうは打順を下げて楽なところでと思ったんですけど。最初のフォアボールはいい繋ぎでしたけど。前の(カードの)ロッテ戦でいい感じだったみたいで、それでいこうと思ってやっているみたいですけどね。まあ、今年はそういうシーズンだと思ってやるしかないんしゃないですかね」

――日本ハムと2ゲーム差に広がった。
「最後までわからないので。最後までもつれると自分の中で決めているので」

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)