武田翔太の緊急降板「少し足を」 柳田悠岐の今後の見通しは…松山監督コメント全文

ウエスタン・広島戦に出場した武田翔太(左)と柳田悠岐【写真:長濱幸治】
ウエスタン・広島戦に出場した武田翔太(左)と柳田悠岐【写真:長濱幸治】

廣瀬が侮辱行為により退場処分に…

 ソフトバンクの2軍は31日、タマスタ筑後で行われたウエスタン・広島戦に8-2で勝利した。先発の武田翔太投手は4回1/3を2失点7奪三振の内容。5回途中に足をつるアクシンデントで降板、その後を受けた木村大成投手が連打を浴びるなど、一時逆転を許した。その後は、又吉克樹投手、村田賢一投手、大山凌投手、大野稼頭央投手が無失点に抑える好投だった。

 打っては、渡邉陸捕手と廣瀬隆太内野手がそれぞれ3安打の活躍を見せるなど、計15安打。29日に復帰した柳田悠岐外野手は「1番・指名打者」で出場したが、予定通り1打席での交代となった。8回には廣瀬が審判への侮辱行為をしたと判断され退場処分を受けた。試合後に取材対応した松山秀明2軍監督の主なコメントは以下の通り。

――柳田選手は1打席で交代。元々その予定だった?
「きょうはその予定でした」

――3試合が終わって、柳田選手の状態をどう見ている?
「結果はともかく、体は元気で走れている。少し安心できたかなという感じはあります」

――9月2日からの阪神3連戦(SGL)も帯同する?
「そうですね。そこ(阪神戦)で守ることもあるだろうし、思ったより状態もいいので。だから少し進めていくという方向です」

――5回に緊急降板の武田投手はアクシデント?
「少し足をつった。この暑い中では起こりうることなので。良いピッチングをしすぎて、少し力が入りすぎたんじゃないかなと思います」

――8回に廣瀬選手が退場になった。
「バットを置いて帰ると退場になるという認識を確認しました。ストライク、ボールへの不満があったとしても、そういう態度を出してしまうと退場になってしまう。それはチーム全員にしっかりと伝えました」

――試合終了後に審判に確認した?
「ルールを確認しました。僕らは、(打席での)流れの中で、空振りした時にバットが(手から)離れたので、そのまま置いて帰ってきたように見えたから。それでも審判から(バットを)持って帰れと言われてるのを無視して、持って帰らないと退場になるというルールがあるので。そういうルールですから」

――8月は15勝3敗2分と大きく勝ち越した。
「確かに状態のいい選手が少し増えてきた。打撃の状態も良くなりつつある選手が多くて、そこで得点力も上がって。ピッチャーを含めてチーム全体で個人の調子が良くなってきた。でも、今までが悪すぎたんですよ。悪いなりにチームは勝ってきましたけど。本当にみんなが状態良くて勝ったような時期はあまりなかったので」

――力が付いたという見方もできる?
「育成の選手は特に、自分の力以上のものを出してくれています。きょうの中澤(恒貴)も、途中出場の藤野(恵音)も。そういう意味では、育成選手たちが良い成績を出してくれてることが、8月(の戦績)に影響があると思うんですよね。石塚(綜一郎)にしろ、井上(朋也)にしろ、最近ちょっと打ち出している(笹川)吉康にしろ、打つべき人が打ち出したというのも当然あると思います」

――昨年も「やるからには勝つ」という目標を話していた。その思いは今年も同じ?
「まずは本当に選手の状態。1軍に通用していくような選手を育成していきたいというのが一番なので。その中で試合が始まったら、今ベンチにいるメンバー全員で勝てれば。やっぱり勝負する以上は勝ちたいですし。でも勝つために選手を動かしてるわけではないので。選手それぞれが首脳陣の期待に応えてくれてるので、(今は)ゲームに勝ってるということでしょうね」

(飯田航平 / Kohei Iida)