育成左腕・アルメンタが10奪三振の好投
ソフトバンク2軍は24日、ウエスタン・リーグのオリックス戦(杉本商事Bs)に5-1で勝利した。先発したアレクサンダー・アルメンタ投手は、7回途中10奪三振1失点の力投。その後は又吉克樹投手、岩井俊介投手、川口冬弥投手が登板した。打線は6回1死満塁で笹川吉康外野手が適時打を放ち同点。8回に石塚綜一郎捕手の2点二塁打で勝ち越しに成功した。
試合後、松山秀明2軍監督が取材に応じた。23日の同戦で、自打球を受けて途中交代した栗原陵矢内野手にも言及した。一問一答は以下の通り。
――アルメンタ投手は6回1/3を投げて1失点。
「前回も良かったし、これが3回目くらいかな。制球力も上がったし、いい投球が続いている。今までは力んでコントロールが定まっていなかったけど、リラックスしてゆっくり投げられるようになったからね」
――制球力やフィールディングなど課題はあるかもしれないが、大きなポテンシャルを秘めている。
「課題は本当にコントロールだった。ボールの力はあるんだけど、なかなかそれをゾーンに集めることができず、苦しんでいることが多かった。それが最近は安定してきています。スピードも出るようになってきたので。このままいい方向にいってほしいし、ピッチングのバランスを覚えていってほしいです」
――6回にも154キロを計測するなど、スタミナもあるように思えた。
「そこのポテンシャルはもともと大きいので。あとは球の使い方であったり、やっぱりバランスです」
――すでに補強期限は終わっているが、本当に将来性を感じさせる。
「6月、7月の前半からずっといい内容が続いている。今回は(支配下登録を)見送ることになりましたけど、いいピッチングだったと思います」
8回のチャンスで笹川がまさかのセーフティバント
――8回無死二塁の場面、笹川選手がセーフティバントを仕掛けた。
「彼もああいうふうにアイディアを出してね。セーフティだと廣瀬(隆太)も決めているし、相手の隙をつけることは自分の幅を広げることにもつながる。打つだけじゃなくて相手のポジションを見たり、バッターとしての視野が広がるということなので。自分(笹川)にとってもプラスなんじゃないですか」
――石塚選手が決勝の2点打。チームとしても、石塚選手にチャンスで回せばという雰囲気を感じた。
「回そうじゃなくて、4番バッターなので。期待に応えて打ってくれたけど、2軍の中で『回そう』って思いは多分ないと思う。1軍じゃないので。石塚も今は4番ですけど、1軍に行ったら7番とかを打つわけじゃないですか。4番目として打席に立たせているけど、4番バッターとして教育しているわけではないです」
――23日に自打球で途中交代した栗原選手も、グラウンドに姿を見せていた。試合中はベンチにはいないように見えたが。
「あんまり無理しても意味がない。きょうは無理せず、自分で調整してもらいました。慌てていくようなことでもないし、きのうも言いましたけど、コンディションを上げてもらうのが目的ですから」
――26日からのくふうハヤテ戦(ちゅ~るスタジアム清水)には帯同する?
「それはちょっとわからないです」
(竹村岳 / Gaku Takemura)