自己最速154キロ…25歳を倉野コーチ絶賛「期待高まる」 前田悠伍の起用法も説明

投手陣の起用…「冒険できる時期ではない」
ソフトバンクは18日、みずほPayPayドームで投手陣の練習を行った。大関友久投手、リバン・モイネロ投手、前田悠伍投手、松本晴投手、上沢直之投手、大津亮介投手が参加し、キャッチボールやノックなど、軽めに調整。倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)は優勝争いを見据えた起用法などについて言及した。倉野コーチの主なコメントは以下の通り。
――杉山一樹投手が50試合登板。勝ちパターンの投手の疲れをどのように見ている?
「疲れは当然あるとは思うんですけど、この優勝争いの中で(登板する)充実感っていうのはすごくあるとは思うので。疲れてパフォーマンスが落ちてきてるということはないです。疲れはもう誰でもあると思うんで」
――疲れも考慮しながら投手の起用法を考える?
「もちろん疲れがパフォーマンスに影響してきたら、色々なことも考えるし、その前兆が見えれば先に手を打つことも考えています」
――中継ぎ投手陣の底上げができている。
「そうですね。そこはすごく大きいですね」
――ロベルト・オスナ投手の復帰は?
「まだわからないですね。きょう初めてのブルペンだったので、ここからどう上がっていくのか、というところですね」
――モイネロ投手は筋肉系の違和感。次回登板は?
「もう問題ないです」
――前田悠伍投手の使い方が難しい?
「難しいということはないですね。先発の枠に少なくとも今週は入れないので。ファームで投げるよりはこっちで、第2先発みたいな形で、その役割もこなせるだろうと。ただ、経験のために置いているわけではないです。単純にチームのニーズにはまっているということ。期間限定になりますけど、これからずっとそういう扱いをするということは全くないです。少なくとも今週に関しては、そういう役割をできると。もちろん本人のためにもなるし、チームのためにもなるという判断ですね。今は経験とかそういう時期ではないので、戦力として考えています」
――高校時代から大きな舞台を経験してるから、優勝争いの中でも力になる。
「少なくともこの優勝争いの緊張感がある中で、こうやって1軍にいられることは、選手にとってはいいことだと思う。そういう大舞台にも経験しているので。1軍に来たからといって、緊張してバタバタするタイプでもないし、すごく落ち着いてるので。そういう意味では、そこの心配はしてないですね。むしろそういう舞台の方が、もしかしたら力を発揮するかもしれない。今このポジションでの期待はありますね。でもあくまでも期間限定になります」
――前田悠投手は平均球速も去年より上がった。
「それがなければ多分ここにいないと思うし、去年の出力だったら多分この時期にここにいることはないです。それぐらい成長を感じています」
――松本晴投手が好投した。
「一つ一つ課題はクリアというか、改善傾向にはあるので。それも色々な学びから、晴も成長していってると思うんで。開幕から中継ぎをやって、途中から先発に変わったことも含めて、一つ一つ成長していってくれているなと感じています」
――大関投手が2桁勝利を達成。
「2桁勝ったから何かが変わるということはないと思うんで、変わってほしくないですし、今まで通りのパフォーマンスを出してほしいですね。あまり数字を意識してしまうと。余計なこと考えないでほしいと思うし、目の前の試合に勝つということだけを考えてくれたらいいなと思っています」
――木村光投手は自己最速を更新する154キロを計測するなど、好投があった。
「もう素晴らしかったと思います。光は取り組む姿勢もすごくハングリー精神があって、そういうものが投球パフォーマンスに現れているので。姿がいいなと思いますよね。それがパフォーマンスにつながっているので、期待は高まっています」
――中継ぎ陣の起用は色々なパターンを考えている?
「こういう時期ですので、冒険はもうできる時期ではないので。ある程度計算してというところにはなる。でも底上げが少しずつできてきている実感はしています」
――8月後半から9月にかけて、ファームの選手との入れ替えもある?
「もちろんあります。常に2軍からの情報は、ファームのコーチとしていますし、コミュニケーションを取っています。常に映像も見ています。当然こっちで調子を落とす選手が出ると、入れ替えることは日々考えてます。2軍でもいい状態を作ってくれている選手もいますので、心強いなというのも僕の感想ではあります」
(飯田航平 / Kohei Iida)