前回3失策の松本晴に小久保監督「意識していた」 自打球の近藤健介は「大丈夫でしょう」

徹底した独自取材、データ分析
選手の本音や核心に迫る「鷹フル」

福岡移転後初の本拠地13連勝…日本ハムと4差に

 ソフトバンクは15日、ロッテ戦(みずほPayPayドーム)に6-1で勝利した。先発の松本晴投手が7回1失点の好投で6勝目をマーク。打線は5回に野村勇内野手の適時打で追いつくと、同点の7回には山川穂高内野手が勝ち越しの18号満塁弾を放った。球団の福岡移転後は新記録となる本拠地13連勝をマーク。2位日本ハムが敗れ、ゲーム差を再び「4」に広げた。試合後に取材対応した小久保裕紀監督の主なコメントは以下の通り。

――本拠地を福岡に移して新記録となる13連勝となった。
「松本(晴)がよく粘った。それが勝因だと思いますね」

――山川選手のグランドスラムが大きかった。
「その前の7回表は継投も考えて、藤井(皓哉)、松本(裕樹)、杉山(一樹)を投入することも頭にあったんですけど。(松本晴を)もう1回行かせようという中でピンチを迎えて。友杉のところで、尾形(崇斗)も準備したんですけど、ここは託そうと決めて、松本晴が抑えたので。大体、ああいう後はチャンスが来ますよね。(1死満塁で)近藤(健介)が三振した後に山川のホームラン。見事でしたね」

――あらためて松本晴投手の投球は。
「前回(3失策した7日のロッテ戦)の反省を生かして、ものすごく守備を意識していたピッチングでしたよね。セーフティスクイズも自分でアウトにして。1つずつ成長しているんじゃないですかね」

――89球での交代。
「プランは6回交代でもよかったんですけど。7回も行かせたので。当然あそこは交代です」

――次戦に向けて。
「明日(16日)は有原(航平)で、(17日はリバン・)モイネロ。落とせないので、勝つだけです」

満塁弾呼んだ緒方の安打「右ピッチャーが来たら行こうと」

――この日昇格した緒方理貢選手のヘッドスライディングからグランドスラムにつながった。
「ファームでずっと打っていたので。右ピッチャーが来たら緒方でいこうかとは話していました。ヒットはどんな形でもいいですからね。先頭で出てくれたので。7回のピンチを抑えた後だったので、攻撃の流れとしてはいい形ができましたよね」

――続投を決めた理由は。
「色々あるんですけど。残り試合数とか色々あるので」

――近藤選手が自打球を受けて悶絶していた。
「大丈夫でしょう」

――近藤選手が三振した後だっただけに、山川選手の満塁弾が大きかった。
「お見事ですね。その後のエラーはいただけませんけどね」

――山川選手に変化は?
「練習では反対方向に打ち始めていますけどね。本人はあっちにホームランを打ちたくないって言っているんですけど、ホームランはどこに打っても一緒なので。あっちにも入るなら打ってもいいのかなと思いますけど。柔軟な思考でトライしていけば、もっと数は増えるのかなと思います」

――中日の中田翔選手が現役引退を発表した。
「僕が召集かけた中では、全ての試合で声をかけたのは翔だけだったので。5回、全て呼びましたので。お疲れさまですと。それだけです」

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)