好投の大関交代に「石橋を叩いた」 大量守備固めは「苦肉の策」…小久保監督コメント

貯金は今季最多27…日本ハムと4ゲーム差に
ソフトバンクは11日、みずほPayPayドームでの日本ハム戦に3-1で勝利し、同一カード3連勝を飾った。貯金を今季最多の「27」とし、日本ハムとのゲーム差を4に広げた。
先発した大関友久投手は6回4安打1失点と好投し、自身初の2桁勝利となる10勝目を挙げた。7回からは藤井皓哉投手、松本裕樹投手、杉山一樹投手と自慢のリリーフ陣を並べ、リードを守った。打線は3回に近藤健介外野手の適時二塁打で追いつくと、4回1死満塁で牧原大成内野手が決勝の右前適時打を放った。7回には代打の中村晃外野手が左前に適時打を運び、貴重な追加点を挙げた。試合後に取材対応した小久保裕紀監督の一問一答は以下の通り。
――日本ハムに対して大きな3連勝。
「ここに合わせてローテ―ションを組んだので。最高の結果につながって良かったと思います」
――3本柱の1人、大関投手が好投した。
「ここ2か月はずっと安定感のある、打たせて取るピッチングをしてくれているので。あそこ(7回)で代えなくても良かったんですけど、昨日(リバン・)モイネロが完封してくれたおかげで、きょうは3人(藤井、松本、杉山)全員を使えたので。きょうは石橋を叩いて、注ぎ込みました。」
――中継ぎへの信頼感があるからこそ。
「もちろん。守備固めの変更も含めてそうですけど、1点差で逃げ切ろうと決めました」
――初先発の孫投手が相手だった。
「そんなに対戦がない中で、2回り目くらいでやっと向こうも少し球威が落ちてきたところで。予定通り80球くらいじゃないかと言われる中での交代だったと思うんですけど。リードして終盤を迎えられたことが大きかったなと。一番大きかったのは(中村)晃のタイムリー。あそこの3点目のタイムリーは非常に大きかったです」
――中村選手を代打で起用した。
「塁が詰まっていなければ嶺井に打たせようと思っていたんですけど。二、三塁ならひょっとして勝負してもらえない可能性があるかなと。一、二塁だったので勝負をかけて。見事に応えてくれましたね」
――優勝マジックの点灯も見えてきた。
「まだそんなことは考えられないので。今週は今週で終わったので。また来週の準備に入りたいと思います」
3連戦合計でわずか2失点「素晴らしかったです」
――3本柱の活躍もあり、3連戦で計2失点。
「おっしゃる通りですね。見事な先発陣、そして中継ぎ、抑えですね。素晴らしかったです」
――リリーフ陣に託す展開となった。
「(リリーフの状態が)よくなければ、あんなところで大関を代えないので。それでもいかせようというところは信頼ですね」
――当初はリリーフの登板順も流動的と話していたが、そうではなくなってきた。
「それでも(杉山投手が)連投になった時には、藤井を抑えでいったりはしているので。ただ、戦い方として今年の総仕上げの形はできつつありますね。固定へのこだわりは今もないです」
――牧原大選手は安定したパフォーマンスを見せている。
「センターからセカンドに(守備位置を代えて)ね。(7回に)4つのポジションを代えるっていうのは本来はしたくないんですけど、(周東)佑京がいない中で苦肉の策というか。週明けはまたスタメンから考えます」
――野村勇も守備で貢献している。
「ポジションが代わっても難なく、高いレベルでこなしてくれますね」
――近藤選手は片手で見事なバッティングだった。
「近藤のことは聞かないでください」
――6月以降は本拠地で21勝2敗1分け。
「そうなんですか。最初はあまり勝てていなかったですけどね。今週は終わったので、来週に向けてまたやっていきます」
(長濱幸治 / Kouji Nagahama)