主力の復帰時期は適切か 栗原&近藤に見える“明らかな代償”…昨季比マイナス75.3点の衝撃

近藤健介(左)、栗原陵矢【写真:古川剛伊】
近藤健介(左)、栗原陵矢【写真:古川剛伊】

周東の打撃指標は大幅に向上も…

 今季のホークスは主力の相次ぐ故障に悩まされている。近藤健介外野手や周東佑京内野手が復帰し、さすがに一時期に比べると状況は良くなった。だが復帰後も万全ではないのか、近藤はDHでの出場が続き、外野守備には就けない状態。一時復帰した栗原陵矢内野手は開幕前に痛めた右脇腹を再び故障。再度長期離脱に見舞われている。離脱者が戻ってきてもなお、故障の影響を引きずっているような状況だ。

 実際に成績レベルでみても彼らは故障の影響が出ているように見える。今シーズン中に故障から復帰を果たした周東、近藤、栗原の3選手について、ほぼフルシーズンで出場した昨季と総合的な打撃成績を比べたのが以下の表だ。値はwRC+(weighted Runs Created Plus)。リーグ平均を100とした場合の打撃傑出度だ。例えば120であれば平均的な打者の1.2倍の得点貢献を1打席あたりに見せていたと考えられる。

 これを見ると周東は昨季が103とほぼ平均レベルの打撃貢献だったが、今季は142。平均的な打者に比べて1.42倍の得点貢献を見せている。今季はここまで首位打者争いにも参加。一時離脱があったものの、打撃では好調をキープしている様子が見てとれる(以下、データは7月28日終了時点)。

過去11年の中で群を抜いていた昨季の「83.9」

絶対不可欠な戦力も…首脳陣に迫られる難しい判断

DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する「1.02 Essence of Baseball」の運営、メールマガジン「1.02 Weekly Report」などを通じ野球界への提言を行っている。(https://1point02.jp/)も運営する。