9勝目の大関に「今は3人が柱」 抹消の大山は「この先絶対に必要」…小久保監督コメント

プロ初登板の宮崎は1回無失点デビュー
ソフトバンクは3日、楽天戦(みずほPayPayドーム)に8-1で勝利し、同一カード3連勝を決めた。先発の大関友久投手は7回1失点(自責0)の好投を見せ、キャリアハイとなる9勝目をマーク。9回には宮崎颯投手がプロ初登板。1回無失点のデビューを果たした。
打線は初回、柳町達外野手が先制の4号ソロ。5回には近藤健介外野手が5号2ランを放ち、追加点を挙げた。7回には柳町がダメ押しの適時打を放つなど、15安打8得点の猛攻をみせた。試合後に取材対応した小久保裕紀監督の一問一答は以下の通り。
――柳町選手が先制アーチを放った。
「フルカウントからでしたけどね。インサイドのそんなに甘いボールじゃなくて、難しいボールでしたけど。達のホームラン、久しぶりに見ましたね」
――近藤選手の2ランが貴重な追加点となった。
「あれは甘いボールでしたけど、しっかり自分のポイントまで引き寄せてから打った。見事なホームランでした。あれがきょうは試合展開的に大きかったですね」
――「鷹祭SUMMER BOOST」にふさわしい大量得点に。
「山川(穂高)を4番に戻してね。3番に近藤、2番に柳町というオーダーを今組んでいるんですけど。いい感じで機能しているかなというふうに思います」
――大関投手は7回1失点。内容については。
「打たせて取る大関らしい投球でした。低めに集めながら。小深田選手に2打席連続のフォアボールはありましたけどね。打たれたヒットは1本ですし。先発の役割を十二分に果たしてくれたピッチングだったと思います」
――9回のマウンドを託したのは、7月に支配下登録された宮崎投手。
「独特のフォームで、真っすぐに差し込まれている選手が見受けられたので。テークバックの小さい独特のフォーム。きょうはかなり緊張したと思うので。次はもう少し落ち着いて投げられるんじゃないですか」
――来週はロッテ、日本ハムと試合がある。どんな1週間にしたいか。
「ロッテには勝ち越しと言いますかね、取りこぼしがないようにしっかり戦いたいなと思います。その後の週末まではまだちょっと考えられないので、まずはロッテ戦に集中します」
4安打の柳町「悪いというのはもうない」
――苦手としていた藤井投手を攻略した。
「ですね」
――近藤選手の2ランが効果的だった。
「きょうはあのホームランがかなり大きかったです」
――柳町選手の最近の状態はどう見ていた?
「交流戦明けに比べれば、悪いというのはもうないと思いますよ。全然心配していないです」
――大関投手は安定した投球が続いている。
「球の出どころが見えづらいのと、フォークの投げ分けがしっかりとできている。コースも高さも。カウントを取る時もそうだし、決めに行く時はしっかりと落としているので。被打率が低いのはそういうところじゃないですか」
――有原航平投手、リバン・モイネロ投手に並ぶ9勝目。大関投手の存在感は。
「今はその3人が柱です。そこに上沢(直之)も加わってきてほしいです。9月の1週目まで6連戦がないので、先発の中でもどんどんいいピッチャーをつぎ込んでいきたい」
――大山凌投手が登録抹消となった。
「前回、札幌(7月31日の日本ハム戦)でのマウンドを見た時にね。2軍の方で修正をかけた方がいいかなと。今はこっち(1軍)で、ビハインドだったり大量リードの時に投げさせて復調を待つというよりは、この先絶対に必要な戦力なので。2軍は週明け、試合がないんですけど。そこから9連戦があるので。試合でしっかりと投げて、投げられる状態にしてきてほしいです。ちょっと左バッターに対するストレートが抜けすぎていたので」
――「鷹祭SUMMER BOOST」は5戦5勝。
「それはフロントの方に聞いてください」
(竹村岳 / Gaku Takemura)