
ホークスファンへ「皆さんが僕たちを支えた」
鷹フルの新連載「鷹を彩った男たち~ソフトバンクホークス20周年、紡ぐ想い~」。デニス・サファテ氏の最終回はファン、そして現役時代をともに過ごした5選手へのエールです。柳田悠岐外野手、中村晃外野手、今宮健太内野手、東浜巨投手、栗原陵矢内野手へのメッセージ。「サファテに黒星は似合わない」、名手との間で交わした2人だけの“ルーティン”……。赤裸々に思い出を語ってくれました。
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ホークスファンの皆さん、どれだけ感謝を伝えようとも足りないくらいです。たくさんの思い出をありがとうございました。8年間、皆さんが僕たちを支え、そして僕と家族を応援してくれた。2014年に初めてここに来た日から、僕たちを皆さんの輪の中に招き入れ、街で会った時も親切にしてくれました。
球場では、僕の家族を愛してくれてありがとう。そして僕らにとっての第2の故郷、心の拠り所となってくれてありがとう。皆さんのことは、永遠に僕の心の中にあります。毎日、皆さんのことを恋しく思っています。
鹿児島での逆転サヨナラ2ラン「彼が助けてくれた」
柳田さん、とにかく私に対していつも親切にしてくれてありがとう。いい友人でいてくれたことにも感謝します。私がクラブハウスに入ると、彼がやって来て声をかけてくれました。とにかくいい人でしたね。ホームランを打ってくれたりとか、守備でサポートしてくれたりとか、とにかく素晴らしい選手でいてくれてありがとう。
何よりも、地に足がついていた人でした。彼が野球に取り組む姿、一生懸命プレーする姿を見られたことに、私は常に感謝しています。いつもベストを尽くしてくれて、ありがとう。
「サファテに黒星は似合わない」とも言ってくれました。確か、(2018年4月15日、鹿児島の)ロッテ戦でしたね。(逆転サヨナラ2ランで)彼が助けてくれたという感じですね。とても長い間、私たちは一緒にプレーしていたので。そういうことから、チームの絆が深まるものです。だからこそ、ホークスは長い間、ベストなチームだったと思います。
2018年4月15日 ソフトバンク・柳田選手ヒーローインタビュー【動画:パーソルパリーグTV】
晃は、とにかく私のお気に入りの選手。常に笑顔を浮かべ、シリアスで、自分の役割を果たして、ジョークを言っていましたね。いい友人でいてくれて、いいチームメートでいてくれて、そして一生懸命な姿を見せてくれて、ありがとう。チームが上手くいっていない時も、体調が優れずに辛い時も、立派な態度で接してくれましたね。彼と過ごした時間に、私は感謝しています。
今宮は「私がピンチの場面になると…」
健太、健太、健太。君のおかげでいつも私は仕事がしやすかったです。なんといっても、あの守備ですね。何度も助けてもらったことを覚えています。
このことは知らない人が多いのですが、私がマウンドでピンチの場面になると、私と健太の間でさり気なくやっていたことがあったんです。スイッチを入れるといいますか、『気持ちを切り替えるぞ』という感じで、健太が私の方を見るんですよね。あれがあったから「OK、レッツゴー」という気持ちを思い出させてくれるんです。いつも私のことを支えてくれて、守備で盛り立ててくれて、ありがとう。そして良きチームメートと友人でいてくれて、ありがとう。
巨さん。一生懸命な姿に、私はいつもすごく敬意を持っていました。毎試合前に準備の面で努力をしてくれて、ありがとう。良き友人、良きチームメートとして、私に親切にしてくれてありがとう。
陵矢とはアリゾナで何度も食事をしました。彼とはそんなにたくさん一緒にプレーしたわけではないですが、いつも私のことを勇気づけてくれました。いつもブルペンに入って球を受けてくれました。一生懸命なところを見せてくれてありがとう。今彼がスタメンとして活躍する姿を見て、私は楽しんでいますし、誇りに思っています。
いつかまた戻ってきて、ホークスのコーチか何かになって、戦い、勝ち続けられたらと願っています。何度でも伝えたい。本当にありがとう。
(竹村岳 / Gaku Takemura)