周東、柳町らとファンフェス動画撮影も「僕じゃ普通に弱いでしょ」 長谷川が明かす出演の真相

ソフトバンク・長谷川威展【写真:長濱幸治】
ソフトバンク・長谷川威展【写真:長濱幸治】

11月24日に行われるファンフェスに向け、球団公式の動画に登場

 チョコレートブラウンのスーツに真っ赤な蝶ネクタイ。「これまでたくさんのアイドルが、このドームで皆さんをキュンキュンさせてきたと思いますが、このパーティーでは僕たち鷹のプリンスがファンの皆様を幸せにしてみせます」。バシッと決めた長谷川威展投手の表情はどこか半笑いだ。

 11月24日に行われるホークスのファンフェスティバル「VIVA タカホーパーティー」。球団公式YouTubeでは事前告知として、長谷川のほかに周東佑京内野手、柳町達外野手、川瀬晃内野手、正木智也外野手が動画に登場している。イケメンぞろいの中で、“異色の左腕”はなぜ出演することになったのか。本人を直撃した。

「なんかX(旧ツイッター)とかでは僕が立候補したっていう声も見ましたけど、全然そんなことはなくて。西田(哲朗)広報の指名ですね」

 さらっとネタバラシをした長谷川。もともとのユニークキャラは鷹フルユーザーにとっておなじみだ。広報から話を聞いた際にガッツポーズしたのか問うと、「『来たな』とは思ってないですよ(笑)」と全力で否定。「僕の役割じゃないというか、僕じゃ普通にちょっと弱いでしょって思っていたんで。行きたくなかったです」と真顔で明かした。

 用意された衣装をさらりと着こなした一方、足元に向いたカメラに映ったのは、まさかの5本指ソックスだった。「僕の撮影の時だけ靴が届いてなくて。靴下が映るとは思っていなかったんです」。アンバランスすぎるファッションにSNSは大盛り上がり。口調は後悔を感じさせるものだったが、表情はまんざらでもなさそうだった。

 ほかの選手たちのセリフには恥じらいやたどたどしさも見られたが、長谷川は流れるようにスラスラと言葉を並べた。「台本はありました。その通りやっただけです。ちょっと嫌でしたけど、やるからには振り切ろうと」。マウンド上と同様、プロ根性を見せつけた。

 昨オフの現役ドラフトでホークスに加入した左腕は、今季ブルペン陣で大きな存在感を示す活躍ぶりだった。新天地で初めて迎えるファンフェスティバル。長谷川らしく会場を盛り上げてくれるだろう。

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)