9日に開催された「外野手会」が様変わり…柳田は「めっちゃ楽しかったっす!」
「ギーさん、誕生日おめでとうございます!」。かわいい後輩に囲まれ、自らのバースデーを祝われた柳田悠岐外野手は最高の笑みを浮かべた。
柳田が36歳の誕生日を迎えた9日、宮崎市内の飲食店で「外野手会」が開かれた。柳田、佐藤直樹外野手、仲田慶介内野手、石塚綜一郎捕手、笹川吉康外野手に加え、城所龍磨2軍外野守備走塁コーチ、明石健志2軍打撃コーチが参加。定期的な会食が「誕生日会」へと様変わりしたのは、本人からまさかの「おねだり」があったからだという。“幹事”を務めた意外な人物に、プレゼントの正体……。参加者に話を聞き、誕生日会の詳細に迫った。
「めっちゃ楽しかったっす! キド(城所)さんと明石さんからごちそうになったので。最高のプレゼントでした!」
豪勢な焼き肉を堪能したという“主役”は満面の笑みを浮かべた。参加メンバーのど真ん中に座り、“誕生日席”で全員に囲まれながら会話に花を咲かせたという。
仕掛け人は城所コーチだった。「外野手会は定期的にやっているんですけど。宮崎でもやろうかという話を(柳田と)してたら『僕も行くんで。僕がいる時にしてください』って言われたので」。そう明かすと、続けて口にしたのは“ほほえましい舞台裏”だった。
「ギータが『9日が誕生日なんで、その日にしてください』って言ってきたので。じゃあいいよっていう感じでしたね」。自らのバースデーに開催をリクエストをしたのは、柳田本人だったという。
本来は捕手登録ながら、城所コーチに誘われて参加したという石塚も、偉大な先輩との会話を満喫した様子だった。「すごく面白かったですよ。みんなでワイワイして。柳田さんが城所さん、明石さんと昔の話をしたりしていて。あとは『CSで野手の17人目は誰になるんだろうね』とか。盛り上がりましたよ」と笑顔で明かした。
石塚にとって柳田と食事の席をともにするのは初めてだったという。「柳田さんはもう、人柄が人柄じゃないですか。とにかく優しいので。話しかけやすい先輩ってなかなかいないし、よくグラウンドでも話させてもらっています」。頼りになる先輩に感謝しきりだった。
柳田に師事する笹川も「楽しかったです。お肉全部おいしかったです」と満面の笑みを浮かべた。「柳田さんがあいさつで『CSあるんで頑張りましょう!』と言われたので。気合が入りました」。大舞台でも“師匠”とともにグラウンドに立つことを誓っていた。
柳田が「みやざきフェニックス・リーグ」に参戦したのはわずか3日間だった。その中で、特別な1日に開かれた「誕生日会」。宮崎の夜に英気を養った主砲の活躍が楽しみだ。
(長濱幸治 / Kouji Nagahama)