ソフトバンクの2軍が27日、2年連続15度目のウエスタン・リーグ優勝を決めた。マジック「1」で迎えたこの日、広島戦(由宇)に5-2で勝利し、1軍とともに“親子優勝”が実現した。先制を許すも、先発した大竹風雅投手が6回1失点の好投で試合を作った。打線は6回にリチャード内野手のバックスクリーンに飛び込む3ランで逆転。9回には仲田慶介内野手が左中間へ2点適時二塁打を放ち、試合を決めた。試合後には松山秀明2軍監督の胴上げが行われ、3度宙に舞った。試合後に取材対応した松山監督のコメント全文は以下のとおり。
――いろんな選手が成長した中で監督から見て頼もしいなと感じた選手は?
「ピッチャーでも1人と言わず、3人、4人といる。野手も1人じゃなく、今1軍で柳町も正木も頑張ってくれているし。選手みんなが頑張ってくれているので、この選手はっていうよりも、みんな成長してくれたなと思います」
――この後はファーム選手権がある。
「やる以上は勝ちたいし、去年も勝っているので。なんとかこれも2連覇できれば嬉しいので。それは目標に頑張りたいと思います」
――ファンの方にメッセージを。
「1軍の方が先の優勝が決まって、それがホークスのとっては一番のことなので。それに次いで、まさか2軍の方も優勝することができて、僕自身も嬉しい。特に1軍、2軍が共に優勝するっていうことは、なかなかないので本当に嬉しく思います」
――胴上げでは落ちそうになっていた。
「(体重が)軽いから、どこまで上げられるのかなと思いながら。胴上げっていつ以来かなっていう感じでしたけ」
――いつ以来ですか?
「多分、大学生ぐらいの時じゃないですか。大学生ぐらいの時に上げられた記憶はあるんですけど。高校、大学で上げられた時以来だと思います」
――チーム引っ張ってきた選手たちに胴上げしてもらうことに何を感じた?
「自分の息子みたいなもので、その選手たちにシーズン中も厳しい言葉をたくさんかけながら、その中で最後みんなから笑いながら胴上げしてもらえると、なんとも言えない気持ちでしたね」
――大一番の試合に大竹風雅投手を起用した。
「彼も春先に故障して、最後急にこの試合に当てはめたわけではないので。そういうタイミングで先発になったっていうことは、彼もそういう意味では運があるのかなとは思いますけどね」
――要所を締める投球だった。
「ダブルプレーを粘り強く取って、チームの流れも作ってくれて。先発としては、十分な働きをしてくれました」
――リチャード選手が逆転の3ラン。
「リチャードらしいホームランで。逆に言うと、その前の打席は三振で帰ってきて、次の打席はスリーラン。これが彼の持ち味なのかなとは思いますけどね」
――ベンチからはライトポールに打てという声が出ていた。
「前回ここ(由宇)でやった時に、『バックスクリーンに打て』って言った時に、レフトポールの(打つような)タイミングだったので、『ライトポールでいいんじゃないの』っていう話をして、そこから調子が良くなったんですよ」
「半分冗談ですよ。彼がここでホームランを打ち始めて、そこから調子が良くなってきたのを思い出せという。今日、ベンチの中でみんなが言い出したというか、その中にライトポールっていう言葉があったんですよね。それを思い出して、また今日打ちましたからね」
――柳田悠岐選手の守備は問題ない?
「守っている時に打球が飛んできた時の動きを見ている限りでは、特に問題はないのかなとは思います」