緒方理貢は「えらいけど…」 真価を問われた“その前”、小久保監督が言及したプレー

オリックス戦の指揮を執った小久保裕紀監督【写真:栗木一考】
オリックス戦の指揮を執った小久保裕紀監督【写真:栗木一考】

モイネロを6回で降板させたのは「1週間後に備えようという判断」

 ソフトバンクは14日、京セラドームでのオリックス戦に10-1で勝利し、5連勝を飾った。3回まで無安打に抑えられるも、終わってみれば計11安打の猛攻で10得点。栗原陵矢内野手は満塁で走者一掃の適時二塁打を放つなど4打点の活躍だった。先発したリバン・モイネロ投手は6回を投げて無失点の好投で、今季11勝目を手にした。試合後に取材対応した小久保裕紀監督のコメント全文は以下の通り。

――打線が中盤に得点を重ねた。
「山川(穂高内野手)の先制打で。モイネロは中10日で、コントロールは悪かったですけど、球自体はちょっとよくなっていたような感じだったんで。(5回に)2点目取った後にノーアウト一、三塁で(点が取れずに)嫌な雰囲気のところを、今日はもうゲームを決めたのは栗原ですね」

――栗原は活躍が続いている。
「あそこで2点リードとはいえ、あのままノーアウト一、三塁から(得点が)入ってないと、(ロベルト)オスナ(投手)を投げさせるような展開にはならなかったので。そういう意味ではゲームを決める一打としての、2アウト満塁からの一打は本当に大きかったですね」

――緒方理貢外野手の活躍も大きかった。
「まあそこはもう。その前の打席でね、真価が問われるところなんで。バントもそうですし、(5回1死)満塁でショートフライ。次の打席の満塁ってそんなにプレッシャーはないので。そりゃあ、打ったのは偉いですけどね」

――塁に出たらよくホームに還ってくる。
「そうですね。そういうのは今後大事にしていきたいですね」

――モイネロ投手の6回降板は点差的な部分が大きかったのか。
「そう。あとはもう、やっぱり球数少ないうちに降ろして、来週1週間後に備えようという判断をしました」

――オスナ投手が久しぶりの登板。
「なんかちょっとシルエットがね、ほっそりして。真っすぐが151(キロ)くらいでしたかね。1軍でしっかり状態を上げるということを目的にしているので。それはクライマックスに向けても非常に大事だという判断で1軍に呼んでいるので。明日は使うかどうかわからないですね、ちょっと安心しました」

――山川選手が9月に入って状態を上げてきた。
「やっぱり不動の4番ですしね。1か月苦しんだ時期もありましたけど、最後は優勝に向けて主力が打たないとっていう、そういう責任。あとタフさですよね。タイトルを獲る選手って最後が強いんで。本当にチームとして助かりますね」

――マジックが1桁に突入した。
「はい。でもまだ1戦1戦、まだまだ1戦1戦です」

(飯田航平 / Kohei Iida)