リハビリ中の柳田と筑後初練習のダウンズがフリー打撃で“共演”
ギータからジーターへ“恐怖”のアドバイスが送られた。右太もも裏の負傷からの復帰に向け、リハビリに取り組んでいる柳田悠岐外野手が20日、筑後のファーム施設で故障後初のフリー打撃に臨んだ。まだまだ万全ではない中でも豪快なスイングを見せた主砲。その姿にくぎ付けとなっていたのが、新加入したジーター・ダウンズ内野手だった。
18日にみずほPayPayドーム内で入団会見に臨んだダウンズ。「ここ数日、移動とか色々あって忙しかった」と、筑後での初練習は20日となった。「やっと久しぶりにしっかり練習ができた。いろんな選手や監督と会って、これからみんな仲良くなっていかなきゃいけないんですけど、そういう意味では初日はいいスタートだったと思います」。笑顔で“第一歩”を振り返った。
ダウンズがひときわ目を輝かせたのは、フリー打撃を共にした柳田との初対面だった。9歳も年上ながら、たくましすぎる肉体を持つ“スーパースター”に興味津々。若さの秘訣を質問した新助っ人に返ってきた答えは、想像を上回るものだったという。
「僕も(柳田と同じく)36歳くらいになった時に若さを保ちたいって話をしたら、『納豆を食え』って言われました」
日本人にはなじみの味ながら、外国人が口にするにのは高いハードルとして捉えられている説明不要の発酵食。ダウンズも納豆の“うわさ”はすでに聞いているようで、「もちろん食べたことはないです。怖いです」と戦々恐々としつつ、「1回トライしてみようかなと思っています」と意を決した様子を見せていた。
ダウンズの収穫は「納豆のススメ」だけではなかったようだ。「ボールの弾き方とか、スイングもそうですけど、やっぱり全然違う。これから一緒に早くゲームの中でプレーできることを楽しみにしたいですし、いろんなことを彼から吸収できたら自分にとってもプラスになると思う」。柳田とグラウンドでの共演を心待ちにしている様子だった。
「郷に入っては郷に従え」と言わんばかりに“日本式アドバイス”を送った柳田は、ダウンズのフリー打撃に対して「いいっす」とニッコリ。容姿を年齢以上に若く見られたことについては「しっかりコンディションを維持できるように、日々努力していきたいなと思います」と、自慢の大胸筋をしっかりと張った。
気になる体の状態は「順調にきてると思います」と断言する。久しぶりのフリー打撃に「楽しいという気持ちが一番でした。ただちょっと暑いですね。やばいです。倒れる」と冗談っぽく笑いながらも、「しっかり振れているので。これでもっともっと振っていければ良くなるかなと思います」と手ごたえを口にした。
筑後で印象的な初対面を果たした柳田とダウンズ。1軍のグラウンドに並び立つ日がいつ訪れるのか。そして納豆のススメは実践されるのか。どちらも今後が楽しみだ。
(飯田航平 / Kohei Iida)