甲斐も驚き…食事の翌日に「吉報」 飛行機飛び乗り、石塚綜一郎“予想外デビュー”の舞台裏
石塚はプロ初先発で3三振も冷静な自己分析「まだ余地があると思います」
好投手相手に懸命に食らいついた。14日の西武戦(ベルーナドーム)で、プロ5年目にして初出場初先発を果たした石塚綜一郎捕手。2回2死三塁の第1打席は空振り三振。2、3打席目も得点圏に走者を置いた場面だったが、ともに空振り三振に倒れた。4打席目は走塁妨害で出塁したものの、デビュー戦は3打数ノーヒット3三振という結果に終わった。
相手先発は、この日7勝目を挙げた3年目左腕・隅田知一郎投手だった。空振り三振に倒れた打席はいずれもフルカウントまで持っていく粘りを見せた。「欲が出ちゃったかなって感じです」と反省した23歳。小久保裕紀監督は「そんなに甘くはないですよ」と、ある程度“想定内”の結果に石塚をとがめることはなかった。
「自分に負けた感じというか、僕の弱点であるメンタルの部分が出てしまった」と冷静に分析した石塚。フルカウントからの3三振には「そこまではボール球を見極められていた」とした上で、「ヒットを欲しがってボール球を振ってしまった部分。そんなにタイミングを崩されたというわけではないので。そこはまだ余地があると思います」。悲観することなく、前を向いた。
(長濱幸治 / Kouji Nagahama)