ソフトバンクは8日、ZOZOマリンスタジアムでのロッテ戦に6-3で勝利し、優勝マジックを「34」に減らした。打線は2回、相手先発の佐々木朗希投手から牧原大成内野手が2点二塁打を放って先制。その後は山川穂高内野手、正木智也外野手、栗原陵矢内野手に本塁打が飛び出すなど、ロッテを突き放した。約2か月ぶりに先発した石川柊太投手は5回無失点の好投で今季3勝目をマーク。試合後に取材対応した小久保裕紀監督のコメント全文は次の通り。
――山川選手も初回に6球を投げさせて、球数を使わせる姿勢が見えた。
「2ストライク追い込まれたら1球でも投げさせてっていう指示はしていて。それでも難しいピッチャーなんですけど。まあ球数的にも報道では100球まではいかないかなと。できれば投げさせるに越したことはなかったんですけど。初回からいい連続ヒットで。初回から(佐々木の)マックスに、近藤(健介外野手)の時に161キロを出さすことができたっていうのも1つ、その後のイニングにつながっていったんじゃないですかね」
――山川選手は20号の大台に到達。
「まあまあ、山川は別に4回か5回に1回、ああいう仕事をしてくれればですね。でもきょう(のポイント)は石川がファームでずっと調整してきた中で、これだけ強力なロッテ打線をゼロに抑えたというのがまず1つ。後はやっぱりきょうは何といっても又吉(克樹投手)。あそこ(6回無死一、二塁)で1点でしのいだというか、ゼロで返ってきた又吉。ピッチャーでは又吉がMVPだろうし、後はやっぱり、(点を)取られた後に効果的なホームランが出たというところ。ロッテの打線は本当にすごいと思います」
――石川投手は的を絞らせなかった。
「そうね。まあファームでやってきたことを出せたという中ではね、あのイニングで切ろうということにしましたね。やっぱり変化球は低めに、あとはいつも通りのテンポのいいピッチングをしていたんですけど。あと1イニングとはちょっと思ったんですけどね。これは来週9連戦が入るので。そこも見据えて5回で切りました」
――柳町達外野手もいいつなぎを見せた。
「もう4本ですよね、きょう」
――今季初の9連戦を迎える。ポイントになってくる。
「そうですね。真ん中にベルーナがあるんで。暑さ対策と疲労というところはしっかり考えながら。DH枠をうまく使ってやっていこうかなと思っています」
――ロッテ3連戦の勝ち越しは大きい。
「はい。勝ち越しはちょっと、はい。大きいですね」
――キャンプ地の宮崎で大きな地震もあった。
「はい。まあ知り合いの人に試合前にLINEしたら、ほぼほぼ大丈夫ですとのことだったんで。ちょっと安心はしました」