ソフトバンクは27日、オリックス戦(みずほPayPayドーム)に3-0で勝利した。先発の有原航平投手が9回を2安打無失点の快投で、両リーグ最速での2桁到達となる10勝目をマーク。今季チーム初の完封勝利となった。打っては2回に甲斐拓也捕手の2点適時二塁打、牧原大成内野手の犠飛で3点を奪い、そのまま逃げ切りに成功した。試合後、取材に応じた小久保裕紀監督のコメント全文は以下の通り。
――両リーグ最速の2桁勝利となる10勝。まさに柱と呼べる投球。
「そうですね。今週はオールスターに選ばれた関係で(登板を)1週飛ばしてもという話もしたんですけどね。本人が1週飛ばさずに投げたいということだったので。本当にその辺はすごく頼もしいなと思いますね」
――打線では甲斐選手が2点タイムリーで先制。
「まあバッティングコーチもいろいろと対策を練ってくれてますしね。(田嶋には)前回は抑えられていますしね。まあ追加点が欲しい……当たり前なんですけどね。そこはなかなか上手くいかないんですが。あの回の集中打は見事でしたね」
――追加点をなかなか奪えなかった。
「それを払拭するくらいの有原のピッチングだったんじゃないですか」
――あす以降の戦いについて。
「何にも変わりません。はい。今日のことは今日終わったんで。明日に向けてしっかり準備します」
――有原投手の登板についてはご本人の意思表示と……。
「ご本人というか……、まあそうね。(週明けの楽天戦が)雨で順延の可能性もある変則(日程)というかね。中1日でいくのかっていう話にもなって。大関(友久投手)の日曜日は早めに固定してあげないといけないから。そこはもう、日曜日に有原をずらすという選択肢はなくしていたので。本人が1週抜けるのは嫌だと倉野(信次)コーチに言ってきたみたいなので。まあでも、オールスターが5球で終わったのが一番だと思いますよ」
――エースとしての気概が見えた。
「もちろん。もうしっかり軸として回ってくれているピッチャーなんでね」
――正木智也外野手の打撃の安定感も光る。
「でも昨日も今日も1打席目を打った後に、なんか消極的になるんで。1打席目にあんだけ全球マン振りできているのに、2打席目は見よう見ようとして、3打席目は止めたバットじゃないですか。だからもうちょっと思い切っていってくれても全然いいんですけど」
――牧原大成内野手もキレが戻ってきた。
「はい。まあまあ、昨日は宮城との相性がここ3年で見たときにあまりよくなかったので外れましたけど、あんまり左(投手)やから外そうという頭はあまりないので。しっかりやってくれればいいと思いますよ」
――甲斐捕手がスタメンマスクをかぶった試合は6連勝。
「じゃああしたの海野(隆司捕手)はプレッシャーですね」
――明日にもマジックが点灯する。
「だから関係ないって」