“天敵”武内を4度目で攻略「今年初めて打線に戦術求めた」…小久保監督コメント

ソフトバンク・小久保裕紀監督【写真:小池義弘】
ソフトバンク・小久保裕紀監督【写真:小池義弘】

6番正木が2試合連続3安打「近藤の後ろになれてきたんじゃないですか」

 ソフトバンクは19日、敵地ベルーナドームでの西武戦に4-0で勝利し、7月に入って初の3連勝を飾った。ここまで3度の対戦で2つの黒星を喫するなど、ほぼ抑え込まれていた相手先発の武内夏暉投手に対し、4回に正木智也外野手、牧原大成内野手の連続適時打で2点を先制。7回までに4点を奪い、ルーキー左腕から初勝利を挙げた。ソフトバンク先発のカーター・スチュワート・ジュニア投手は7回無失点で今季4勝目。試合後に取材対応した小久保裕紀監督のコメント全文は次の通り。

——武内投手を今季4度目の対戦でようやく攻略できた。
「今日は今シーズン初めて戦術を打線に求めたというか。村松(有人)コーチの提案の指示があったので。まあ結果的には黒星を付けられてね。ずっとやられっぱなしだったんで。今年初ですね、きょうはね」

——戦術というのは。
「言えるわけないやろ」

——正木選手が2試合連続3安打と好調。
「だいぶ近藤(健介外野手)の後ろに慣れてきたんじゃないですか。ちょっとおどおどしたところがあったので。それがなくなってきて」

——堂々と打席に立てている。
「はい、ですね」

——牧原大選手にも適時打が出た。
「うん。あそこ(7回無死一塁の場面)もうまくバントで進めて。とりあえず3点目が欲しかったんで。あそこは(甲斐)拓也(捕手)が上手く打ってくれた。カーターはね、ちょっと5回が……。なんていうんですかね、先発ローテの軸になっていくには、倉野(信次)コーチも言っていたんですけど、ちょっと隙が見えたんで。やっぱり(野村)大樹に走られているようじゃダメですよね。スーパークイックしろとは言わないし、走られる選手にはある程度目をつぶるんですけど。いくらなんでもね、あそこで武内からやっと点とって、勝たないといけないゲームで(5回は)一打同点までいってしまったというのは。抑えたのはいいんですけど、その前に結構隙があるなと映ったんで。次の登板以降はそこを修正してほしいですね」

——7月初の3連勝。
「そうなんですか? 7月負けてばっかりやったもんね」

——トレードで移籍した野村大選手の姿はどう見えた?
「まあ、チャンスあるよっていう話はして。あいさつにきていたんで。チャンスをつかんでもらいたいですし。でもほっそりしたような印象があったんで。『痩せた』って聞いたら『痩せました』って言ってました」

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)