ソフトバンクは7日、横浜スタジアムで行われたDeNA戦に10-1で勝利した。DeNAの先発は昨年までホークスのユニホームを着て、ともに戦ってきた森唯斗投手。3回途中5失点での降板となったが、「敵」として対戦した盟友の姿に何を思ったのか? 今宮健太内野手、石川柊太投手、津森宥紀投手が本音を語った。
――オープン戦の時と変わったと感じたところは?
「多分ね、本人ももう後がないと思いながら全力で来ていたので。なんて言っていいか分かんないですけど……」
――お互いの打ちたい気持ちと抑えたい気持ちがぶつかっていた?
「そこだけではないとは思うんですけど、その気持ちにがっつり応えていきたいなと思っていたので」
――公式戦発先発の森投手の姿をどう感じた?
「らしかったですよ。唯斗らしく思いっきり全力投球してましたし、こういう結果になってしまったのは本人が一番悔しいと思う。これでもうダメだと、へこたれるタイプではないので、これからも期待して。(今季は)対戦することもほぼないので、もう上(日本シリーズ)に行かない限りですね。そう願ってますし、僕も頑張りたいなと思います」
〇石川柊太投手
――森投手の姿を見てどう感じた?
「複雑な気持ちはありますけど。本人も別に同情のコメントを欲しがるようなやつじゃないし、勝負の世界なので。そういうところは分かってると思うので。一同級生としては、個人的には頑張ってほしかったなって思います。難しいですよね……」
――石川投手自身にはどう響いた?
「ずっと1年目から、あいつのマウンド姿っていうのは見てきているし、今日に限った気持ちだったり、立ち振る舞いだったりではないので、それは常に見習うべきだなって。大事なことだなって思わせてくれていましたから」
――敵になっても同級生からも学ぶことは変わらず多い?
「そういう姿っていうのは、常に自分の中では大事にしていかなきゃいけないなって。自分もマウンドでは自分と戦ってしまう場面があるので。そうじゃなくて、バッターと勝負するっていうっていうところに、自分ももっと集中できるように。そういうところをまた出していけたらいいなって思います」
〇津森宥紀投手
――森投手の姿をどう感じた?
「初回から気迫を感じましたね」
――どういうところで感じた?
「いつも通り、めっちゃブンブン腕を振っていましたし。1球1球集中していますし、その辺は本当に変わらず。打者の胸元にしっかり投げ込んだりしていて、闘志溢れるピッチングはすごいなと。あのような結果でしたが、やっぱり森さんだなっていう風に思いました」
――少し複雑な感情にもなった?
「そうですけど。でも、森さんの投げてるところが見られて嬉しく思います」
――降板後の表情を見てどう感じた?
「あの人はめっちゃ負けず嫌いなので。相当悔しい思いをしていると思います」