ソフトバンクは5日、バンテリンドームでの中日戦を迎えました。試合前、2021年まで中日に在籍していた又吉克樹投手が挨拶に行くと、ダヤン・ビシエド内野手からいきなりバットを手渡され、廣瀨隆太内野手にプレゼントするようにお願いされました。球団が公式のSNSにその様子を投稿すると、ファンからも「ビシエド最高やんけ」「いい人すぎる」という声が上がっていました。ビシエド選手と廣瀨選手、一体どんな繋がりが? 意外な人物が“橋渡し”をしてくれたそうです。
――本当に、ビシエド選手から渡してきたんですね。
「合うと思ったんじゃないですか? スイングの感じもちょっとビシエドっぽいですし。バットの面で打つ感じとか。『あの子に渡してくれ』『セカンドのルーキーの子に渡してくれ』って言われて。彼は面倒見がいいですからね」
――ビシエド選手は2016年に来日して、今季が9年目。どんな人ですか?
「もう付き合い長いですね。僕が3年目? の時くらいに(中日に)来たので、ほぼ僕と一緒ですね。めっちゃいいやつです。ただただ、いいやつ。言い訳もしないし、ここまで真面目にやる選手も珍しいっていうくらい」
――又吉投手も、これまで見てきた助っ人外国人の中で、飛び抜けている?
「真面目さで言ったらね。ホークスにもサファテとかモイネロがいるからわからないけど、ドラゴンズで言ったら長くやっている選手はちゃんとやっていますね」
○廣瀨隆太内野手
――バットをいただいたと聞きました。
「なんか、村上コーチが間に入ってくれたみたいです。『あげてやってくれ』みたいな」
――プロ1年目、そんな経験も初めてなのでは?
「でも、前にもビシエド選手からはもらったことあったんですよ、ファームの時に。だから2回目です」
――ビシエド選手との交流も、これから始まっていきそう。
「めちゃくちゃいい人そうですよね。嬉しかったです」
○村上隆行打撃コーチ(2019年から2021年まで、中日でコーチを経験)
――村上コーチが間に入った、とお聞きしました。
「あいつ(廣瀨のバット)のバランスが良かったし、タンケ(ビシエド選手の相性がエルタンケ)も僕は一緒にやっていたので。バランスが合うと思ったから『タンケ余ってる?』『1本あげてやってくれないか?』って言ったら、タンケも『いい選手だよね』って。『2軍の時にも1本あげたよ』と言っていたんですけど『試合で使えないんだよ、折れたらダメだから』『(もらったものを)簡単に折るわけにもいかないし、もう1本もらえないか』って言いました」
――1本だと、折れたらなくなってしまいますしね。
「2本あった方がいいでしょう」
――ビシエド選手はどんな人ですか?
「タンケ? いいやつですよ。日本人みたいだしね」
――打撃コーチの視点から見て、ビシエド選手と廣瀨選手の打撃は似ている?
「それは全然違います。違いますけど、いいバッターになるだろうっていうところは同じじゃないですかね」