ソフトバンクは19日、育成選手だった緒方理貢(りく)外野手、仲田慶介内野手、川村友斗外野手と支配下選手契約を結んだと発表した。背番号は緒方が「57」、仲田が「69」、川村が「61」。同日、PayPayドーム内で記者会見が行われた。3選手が語った全文は以下の通り。
――今年は育成4年目だった。
「4年間長かったですし、悔しい思いも苦しい経験もたくさんしましたけど、とにかく大卒なので1年1年が勝負だと思ってここまでやってきました」
――どんなことを支えにやってきた。
「両親の存在だったり、優しい先輩方のおかげでここまで野球ができていると思っています」
――両親の反応は?
「仕事中だったんですけど、お父さんは『おめでとう』っていう感じで、お母さんは泣いていました」
――お母さんの涙に感じたこと。
「より一層頑張って、結果を残して、親孝行したいなと1番に思っています」
――開幕前の支配下昇格。
「嬉しいですけど、ここからがスタートなので、まずは開幕1軍を目指して、まだ5試合残っているので、しっかりアピールしたいと思います」
――どこをアピールしたい。
「もちろん走れるというところはアピールしたいですし、バッティングも含めて、守備も、全ての面で1軍でできるんだぞ、というのを見せたいと思います」
――4年目での昇格。他の育成選手の励みになる。
「これで他の育成選手にどういう影響があるかわからないですけど、自分が活躍して少しでもそう思ってもらえたら嬉しいです」
――ここからが本当の戦い。意気込みを。
「残り5試合、自分ができることをやって、開幕1軍に入れるように頑張りたいと思います」
――ファームの頃からのファンへの思いは。
「去年まで3年間、ずっと筑後で試合をしていたので、僕の姿というのは、筑後のファンの方が1番知っていると思うので、そこからここまでこれたのは嬉しいことですし、またここからがスタートなのでいい姿を見せられるように頑張ります」
――育成三銃士と呼ばれた。意識する部分は。
「他の2人に負けられないと思っていましたけど、自分のできることをとにかくやろうという思いでやっていました」
・仲田慶介内野手
――支配下登録された率直な思いは。
「素直に嬉しかったですし、ようやくプロ野球選手としてのスタートラインに立てたという喜びと、これから1軍の戦力として活躍しないといけない危機感だったり、責任感というのも喜びと同時に感じています」
――いつ、どのように通達されましたか。
「昨日の昼頃に球団の方から電話がかかってきて、報告を受けました。素直に嬉しかったです」
――小久保監督とお話は?
「それはまだです」
――ここまでの道のりを振り返って。
「入団した時から絶対に這い上がってやるという気持ちで1日1日取り組んできましたので、まず支配下というのを掴み取れたのは良かったですけど、これからが本当の勝負だと思うので、より一層頑張っていきたいと思います」
――高校、大学と努力でレギュラーを掴んできた。
「幼い頃からドームに足を運んで、ドームで活躍したい気持ちを持ってやってきたので、その気持ちだけでやってきました」
――福岡出身。地元への思いは。
「小さい頃からずっと見てきた球団なので、本当にこの舞台でしっかり活躍したいという思いが強いです」
――家族や親しい人たちの反応は。
「すごく『おめでとう』という言葉をいただいて喜んでくれたので、感謝の気持ちが芽生えました」
――背番号は「69」。かつて牧原大選手が背負った。
「牧原さんも最初支配下に上がった番号が69番だったので、自分も牧原さんのようにまずはユーティリティとしてしっかりとチームに欠かせない選手になっていけるように頑張っていきたいと思います」
――どこをアピールしたい。
「守備で内野と外野、しっかり守れるところをアピールしていきたい。打撃もスイッチヒッターで、粘り強いバッティングをどんどん出していけるように頑張りたいと思います」
――ここからが本当の戦い。意気込みを。
「ここからが勝負だと思うので、1日1日を全力でやって、1軍の戦力として活躍できるように頑張ります」
――ファームの頃からのファンへの思いは。
「1年目からタマスタで、育成選手ながら、熱い声援をいただいていたので、支配下というところで1つ恩返しできたかなと思うので、これから1軍で活躍して、もっと応援してくださる方に恩返しできたらなと思います」
――育成三銃士と呼ばれた。意識する部分は。
「キャンプから野手3人がA組スタートだったんですけど、1日1日、2人が結果を残していたので負けていられない気持ちを常に持ってやっていました」
・川村友斗外野手
――支配下登録された率直な思いは。
「嬉しく思いました。今まで応援してくれた方々だったり、そういった人たちへの感謝の気持ちも生まれましたし、より一層頑張らなきゃという気持ちもありました」
――いつ、どのように通達されましたか。
「僕もお昼頃、買い物をしているときに電話がかかってきて『よっしゃー!』って言いました」
――3人同時の昇格をどう思う。
「キャンプから野手3人で高め合って頑張ってきたので、(支配下に)3人で上がれたことは嬉しく思います」
――去年は支配下にはなれなかった。
「去年、春先に1軍を経験させてもらって、そこから2軍、3軍、4軍と全てに行ったので、自分としては色々なことがあった1年でしたけど、こうして春先にオープン戦に来られて、支配下に上がれて嬉しく思います」
――両親や知人の反応は?
「両親には連絡したんですけど、父親は安心した感じで、母親は仕事中だったので『おめでとう』って簡単に終わりました」
――報告できた気持ちは。
「両親は北海道にいるので、なかなか福岡まで試合を見にこられないんですけど、いい報告ができて良かったと思います。1軍じゃないと北海道、大学のある仙台には行けないので1軍目指して頑張ります」
――オープン戦でアピールできている要因は。
「去年2軍でほぼほぼやらせてもらって、iPitch(投球マシン)だったり、色々なことを教えてもらった結果が、こういう結果に繋がったかなと思います」
――外野手はライバルも強力。
「まずは途中から出ても、1軍の戦力になれるアピールをすることが大事かなと思います」
――打撃面ではどこをアピールしたい。
「バッティングは長打だったり、率、ヒットを打ちたいです」
――ここからが本当の戦い。意気込みを。
「支配下になったんですけど、育成だった時の気持ちを忘れず、残り5試合、アピールできたらと思います」
――ファームの頃からのファンへの思いは。
「僕も2年間タマスタで試合することが多かったんですけど、その時から声援をいただいて、背番号も変わって、また一回り大きくなった姿を見ていただけたら、と思います」
――育成三銃士と呼ばれた。意識する部分は。
「2人に負けないようにという思いはあったんですけど、刺激を受けながらやっていました」