先発転向の大津亮介に唸る「大したもんですよ」 小久保監督のコメント全文

ソフトバンク・小久保裕紀監督【写真:矢口亨】
ソフトバンク・小久保裕紀監督【写真:矢口亨】

能登地震の募金活動も実施「少しでも力になれれば」

 ソフトバンクは4日、春季キャンプ第1クールの最終日を終えた。小久保裕紀監督はブルペンで、今季先発に転向する2年目の大津亮介投手の打席に立って球筋を確認した。

――募金活動を行った。12球団監督会議でもそういった話があった。
「岡田監督からご提案があって賛同させてもらいます、ということで、球団とも話し合って、まず今日やりましょうってことです。熊本地震もあったし、現役のときは東日本大震災があって、楽天と一緒にイベントやらせてもらったりしていて、何とか少しでも力になれればっていうだけですけどね」

――シーズン中にもやる。
「うん、キャンプ中はもちろんまだやらせてもらいますし、シーズン入っても(やる)。まだそこまで、現状見たら(復興は)かなり時間がかかりそうですから、プロ野球界としてお役に立てればな、というふうに思います」

――第1クールが終わりました。
「天気予報では全部室内かな、ぐらいの覚悟だったので。2回は外でできたので」

――目についた選手はいましたか。
「そうね、野手はまだちゃんと見てないんですけど、ピッチャーで目についたというか、ブルペンに通ったらどういう絵が見える、どういう景色が見えるのかなっていうのが、自分の中でのこのキャンプのテーマにしながらやっているんで、次のクール以降もピッチャーを中心に最初は見ます」

――400メートル走はどうでしたか?
「2軍のときに始めたら、最初はみんなヒーヒー言っていたんですけど、もうずっとやっている子たちは慣れてきて、その辺はもう全然違うようになってくる。自主トレの時に、今日やるっていうことをやっておくと、そういう心拍系のトレーニングをちゃんとしてから、入ってくるんで。みんなちゃんとやってきていると報告は入っていましたけど、やってきていたんだなと思いました。やっぱりルーキーはついていけていません。毎年、ルーキーは無理なんで」

――大津投手のブルペンで打席に入った。
「去年ほとんど1軍で投げていたピッチャーなんで、2軍監督として彼を見ることはなかったので。1回目のブルペンで(打席に)入ったら悪いなと思ったので、今日は2回目だったので、ちょっとだけ球筋を(見た)。印象的にはやっぱりコントロールの良さと多彩な変化球、初球、インサイドの真っ直ぐで構えたところに来たのは大したもんですよね。引っ掛けて外に行くかと思ったら、ちゃんとインサイドに来たので」

――藤井投手は順調ですか。
「順調だと思いますよ。力のある強い球を投げられていましたね」

――ウォーカー選手は徐々に上げていく?
「もうその辺は本人に任せていますんで。ほとんど見ていないです」

――大津投手は負けず嫌い、だと。
「負けず嫌いじゃないと、この世界ではやっていけないので、そのぐらいやってほしいです。別にオレに負けないでしょ。敵に負けんとやってください」

――ウォーカー選手の守備とDHの割合はどう考えている?
「守備見てないんで。見たら、守備ゼロになる可能性もあるじゃないですか。見てみないとまだわからないんで、見てから。そういう意欲を持って入ってきてください、ということを伝えたので」

――王会長が監督が打線を組むのに嬉しい悩みになる、と。
「あとは実戦に入って、決まっていないところを最後は決めていくというか、誰もが納得する答えは選手同士が出すと思うし、そういうふうになってくるんじゃないですかね。いらない邪魔をしないように、争ってもらいます」

――次の第2クールは3日と短い。
「次はもう、投内連係とか走塁練習とか、だんだん実戦に近い練習になってくる。もうシートバッティングも、バントシフトの1か所バッティングとか、紅白戦も、もう大体投げるピッチャーの順番も日にちもほぼ決まっているんで。投内連係の日にちもメンバーも決まっている。雨が降れば、ちょっと変わることはありますけど、もうほぼほぼピッチャーのスケジューリングは出来上がっているんで。実戦がなるべく多い方が判断材料にはなりますよね」

――3日と短いが、重要なクール。
「次は真剣勝負はないですけど、バッティングピッチャーはありますけど、その後には実戦が入ってくるので。3クール目からシートバッティング、4クール目はもう紅白戦もあるし、より実戦が多くなってきます。当たり前ですけどね」

――和田投手や有原投手は開幕に合わせればいい。
「何にも心配してないし、でも『任せたよ』と言われたら、ものすごい責任が生まれる。任せられたことのない人はやり方がわからないと思うんで、そこはうまくコーチを使いなと。和田ぐらいになれば大丈夫でしょうけど、有原はしっかり倉野コーチと、そこは連携取りながら、オスナぐらい行くと、開幕まで全部自分で決められますね。なかなかそこまでできる人は少ないと思いますよ。だからうまくコーチを使えばいいと思います」

(竹村岳 / Gaku Takemura)