佐々木朗希、元同僚に明かした“将来の話” CY賞右腕の「15倍」…オスナが認める才能

ロッテ・佐々木朗希(左)とソフトバンクのロベルト・オスナ【写真:竹村岳】
ロッテ・佐々木朗希(左)とソフトバンクのロベルト・オスナ【写真:竹村岳】

佐々木は12球団“大トリ”で契約更改…将来的なメジャー挑戦も明かす

 その才能が持つ可能性は、誰も想像できない。ロッテの佐々木朗希投手は27日、ZOZOマリンスタジアムで契約を更改し、将来的なメジャー挑戦の意思も明らかにした。22歳右腕を「世界一のピッチャーになれる」と大絶賛していたのが、ソフトバンクのロベルト・オスナ投手だ。

 オスナは2022年6月にロッテ入団。MLB時代にはセーブ王に輝くなど圧倒的な実績を引っさげて海を渡り、佐々木と出会った。2023年にソフトバンクに移籍したが、その関係は今も続き、「仲良しです。スーパー仲良し。いつも連絡をくれます」と表現する。シーズン中もグラウンドで顔を合わせれば、挨拶だけではなく、身振り手振りも交えて会話していた。

 佐々木は昨年、15登板で7勝4敗、防御率1.78。最速165キロの右腕には、MLBで314登板を誇るオスナも「あんなすごいタレントは見たことない。メジャーでもいないです。スペシャル」とうなるしかない。所属チームが分かれてもアドバイスを求めてくる向上心も、佐々木のすごさの1つで「大事だと思います。いつかはメジャーに行くと思うので『これはどうなんですか』っていうメジャーの質問が多いです」と、やり取りの一部も明かしていた。

「将来の話ばかりです。彼の将来は誰もが想像できないようなものだと思うので」

 オスナがMLBでセーブ王を獲得したのはアストロズ時代の2019年だった。同年はチームメートのジャスティン・バーランダー投手がサイ・ヤング賞に輝いた。通算257勝の大投手と比較しても、佐々木の才能は「バーランダーを超える、15倍くらいの可能性がある投手だと思います。今から伸びていく投手と考えたら、世界一のピッチャーになる可能性があります」と言う。

 昨年10月14日、ソフトバンクはロッテとクライマックスシリーズのファーストステージを戦った。第1戦に佐々木は先発し、3回無失点に抑えた。この登板が9月17日の西武戦以来の復帰戦だったが、オスナは「40%くらいで投げても、他の全投手よりもいいくらいですよね。本当にすごいピッチャーです」と話していた。どんな形で、どこであろうと、オスナも佐々木と再会できる日を心待ちにしている。

(竹村岳 / Gaku Takemura)