指導者が選手に置いていかれる…“10年の遅れ”で生まれた格差 倉野信次コーチが鳴らす警鐘

  • 記者:竹村岳
    2023.11.01
  • 1軍
ソフトバンク・倉野信次1軍投手コーチ兼ヘッドコーディネーター【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・倉野信次1軍投手コーチ兼ヘッドコーディネーター【写真:藤浦一都】

アメリカで2年間の指導者を経験「今のコーチは変わらないといけない」

 ソフトバンクは1日、奈良原浩1軍ヘッドコーチ、倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)、牧田和久3軍投手コーチの就任会見をPayPayドームで行った。倉野コーチにとっては、3年ぶりのホークス復帰。米国での“武者修行”で得たのは、どんなものだったのか。「今のコーチは変わらないといけないんです。日本のコーチングは遅れている」とハッキリ言い切った。

 三重県出身の倉野コーチ。青山学院大から1996年ドラフト会議で4位指名を受けて、当時ダイエーに入団した。現役時代は通算164試合に登板して19勝。2009年から指導者としてのキャリアをスタートさせた。2021年オフに退団すると、2022年からは渡米してコーチ研修を積んだ。今年はレンジャーズ傘下でマイナー投手育成コーチとなり、貴重な経験を積んできた。

 2年間の米国生活。文化の壁も、言葉の壁も乗り越えて、指導者として何歩も先まで成長しようとした。「選手の評価で、自分の主観に頼っていた部分が大きかった。主観に頼る悪いところは(選手によって)合う、合わないが出てくるんです。合わない人がかわいそうですよね。選手にとっては(コーチとの出会いが)たまたまの要素になってしまう」。どんな選手でも成長させられるように、学んだのが数字におけるアウトプットだった。

(竹村岳 / Gaku Takemura)