小久保新監督「コーチが死んでしまう」 日本一奪還へ覚悟…選手と引く一線

就任会見を行ったソフトバンク・小久保裕紀新監督【写真:藤浦一都】
就任会見を行ったソフトバンク・小久保裕紀新監督【写真:藤浦一都】

時代に合った指導を徹底「古き良きものと古臭いものをしっかり選別」

 ソフトバンクは23日、福岡市内のホテルで小久保裕紀新監督の就任会見を行った。4年ぶりの日本一奪還へ向け「選手と個人的人間関係は築かない」。勝利のために一定の距離を保つことを誓った。

 小久保新監督は2013年から野球日本代表「侍ジャパン」の監督を務めた。2021年からソフトバンクに戻り、1軍ヘッドコーチ、2022年からは2年間、2軍監督を務め、現場での経験を積んできた。意識したのは選手との距離感。「1軍ヘッドの時は少し距離を取りすぎた。2軍監督の時は歩み寄りはしていないですけど色々話しながら」と振り返った。

「1番大事なのはコーチを飛ばさない。監督と選手が近くなりすぎるとコーチの存在が死んでしまう。選手と個人的人間関係を築かない。それは自分の中で決めています」

 現球団会長の王貞治氏の“イズム”を継承する一方で、データを活用し、時代に沿った指導をすることも徹底。「最先端の技術を取り入れながら、より効率よく選手に指導できるシステムを築き上げている途中なんですけど。僕の時みたいに日が暮れるまでバットを振れって時代ではない。古き良きものと古臭いものをしっかり選別して選手に伝えたいと思います」と語った。

(鷹フル編集部)